●就活生の3割、男女差別を感じたことがある
日本労働組合総連合会は「就職差別に関する調査」を実施し、結果を発表しました。
調査は2023年4月1日〜4月4日の4日間、インターネットリサーチにより実施。最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採 用試験、または中途採用試験)を受けた全国15歳〜29歳の男女1,000名の有効サンプルを集計。
<結果のポイント>
・採用試験の面接で質問されたことがあるものは「転勤ができるかどうか」43.3%(前回42.3%)、「残業や休日出勤ができるかどうか」42.8%(同34.7%)など
・「就職活動をしていて“男女差別”を感じたことがある」は32.8%。 感じた男女差別の1位は「男女で採用職種が異なっていた」(39.6%)、次いで「採用予定人数が男女で異なっていた」(36.9%)

●副業をしている人6.0%、最多理由「収入を増やしたいから」54.5%
独立行政法人労働政策研究・研修機構は、「副業者の就労に関する調査」の結果を発表しました。
調査実施期間:令和 4(2022)年10月3日〜10月13日
調査対象:「無職」の者を除く18 〜64歳の男女。「仕事は2つ以上(副業をしている)」と回答した1万1,358人を「副業者」として集計。「仕事は1つだけ」と回答した「本業のみの者」も、参考数値として2,182 人の回答を集計
<結果のポイント>
・仕事をしている人のうち、副業をしている人の割合は6.0%、男性(5.1%)よりも女性(7.4%)で高い
・副業をしている人について、本業の就業形態は「非正社員」が41.0%でもっとも割合が高く、「正社員」が 38.1%、「非雇用者」が20.9%
・副業する理由(複数回答)は、「収入を増やしたいから」 54.5%で最多、次いで 「1つの仕事だけでは収入が少なくて、生活自体ができないから」(38.2%)、
●令和4年度労災死亡者数・過去最少、休業4日以上の死傷者数は過去20年で最多
厚生労働省は、令和4年の労働災害発生状況を公表しました。
<結果のポイント>
・令和4年1月〜12月までの労働災害による死亡者数(新型コロナウイルス感染症へのり患によるものを除く)は774人(前年比4人減)と過去最少。休業4日以上の死傷者数は132,355人(同1,769人増)と過去20年で最多
・事故の型別では、特に死傷者数が最多の「転倒」が35,295人(前年比1,623人・4.8%増、平成29年比6,985人・24.7%増)、腰痛等の「動作の反動・無理な動作」が20,879人(同103人・0.50%増、同4,702人・29.1%増)を合わせて全体の4割超
<最新雇用指標(2023年4月)> ※数値は季節調整値
◆令和5年4月一般職業紹介状況(厚労省)
有効求人倍率:1.32倍(前月比同)
新規求人倍率:2.23倍(前月比0.06ポイント低下)
◆令和5年4月労働力調査(総務省統計局)
完全失業率:2.6%(前月比0.2ポイント低下)
完全失業者数190万人(前年同月比2万人増、2カ月連続増加)