「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

マネジャーの仕事〜チームが機能するヒント〜/田中和彦

第33回「一つ上のトレーニングをし、二つ上の視点を持て」

人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。(2023年12月14日)

< 1 2 3 >
人類の組織化の原点は危機管理(リスクマネジメント)

 人間のみならず、多くの生き物は組織的な動きをしています。
 なぜ生き物が組織的な動きをするかというと、あらゆる生き物の究極の目的である「種の保存」のため、つまり生き延びるために不可欠なものだからです。

 生存の前提となる食料確保のためには、組織的に動いたほうが多くの食べ物を手に入れることができます。人間にとっての狩猟や農耕も、1人で行うより多くの人と役割を分担して行動したほうがより多くの結果が出るからです。





 また、危機管理(リスクマネジメント)も、組織化の大きな理由になるでしょう。地震や洪水が起きたり、動物や敵が襲ってきた場合、生き延びるためには逃げなくてはなりません。
 例えば、100人程度の村があったとして、その村のトップである村長が1人で100人を連れて逃げるのは現実的ではありません。誰が逃げ終えているのか、逃げ遅れているのか、その把握すらできないからです。

 そんな場合は、たいてい10人程度のグル―プに分けて、それぞれのグル―プの中にリーダー的な存在を任命し、「あなたは、自分を含めてこのグループの10人を連れて逃げなさい。逃げ終えたら点呼して、全員いることを確認し、村長である私に報告してください」というルールを徹底します。 

 こういう手段によって、組織はまとまり、村長も全体を統率することが可能になるわけです。
 そういう点では、危機管理(リスクマネジメント)は、人類の組織化の原点なのかもしれませんね。

 世界各国、究極の危機管理組織は軍隊です。軍隊という組織は一般的に非常にユニークな教育システムを持っていて、昇進したら、昇進した階層のさらに一つ上の階層のトレーニングを即座に実施するということが不文律的に行われています。

 具体的には、大佐、中佐、少佐という階層があったとして、少佐に昇進した人は、すぐに中佐のトレーニングを行うということです(少佐のトレーニングは、すでに下の階層時に行われているということです)。

 なぜ軍隊では、一つ上の階層のトレーニングをすぐに行うのでしょうか? あなたも考えてみてください。


※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
<会員サービスのご案内はコチラ>



●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
< 1 2 3 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

ヒトがあつまる職場/田中和彦

[第1回「自分のアイデアが形になること」]
企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[カスハラにあった従業員から安全配慮義務違反で訴えられたら〜M事件(東京地裁H30.11.2判決)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[正社員等、パートタイム労働者ともに不足超過が継続]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook