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伝わる文章の書き方〜報告書からSNSまで〜

第2回「文章は、見た目と内容で決まる」

報告書やメール、SNSでの発信など、ビジネスは文章を書く機会にあふれています。さまざまな目的に合わせて、伝わる文章を書くために必要なことを解説します。(2024年6月4日)

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<文章の書き方よろず相談>
Q.SNSのやりとりで、文末が「。」だとハラスメントになるんですか?

A.書き方が乱暴だったり、必要以上に叱責したりしていなければ、ハラスメントにはあたらないでしょう。

 SNSで「承知しました。」「連絡ください。」など、会社の上司や先輩から文末に句点のついたメッセージをもらった若者が威圧感や恐怖心を抱くことを、マスメディアが「マルハラスメント」と名付けて取り上げ、注目を集めました。本来、句点は文章を読みやすくするためのルールです。しかし、句点で区切られていることを「(相手が)怒っているのではないか?」「(関係性を)シャットダウンされているのではないか?」と解釈し、ネガティブな印象を持つ若者がいるようです。

 これは、SNSに対する捉え方の違いと考えられます。若者はSNSを会話の延長として、年長者は手紙やメールの延長として認識している傾向があり、両者のやりとりに違和感や誤解が生じかねません。また、「書き言葉」と「話し言葉」を区別して使ってきた世代と、その境があいまいな「打ち言葉※」を多用する若い世代との違いもあるでしょう。



 私たちが使っている言葉は、大きく分けて日常会話で使う「話し言葉」と、文章を書くときに使う「書き言葉」の2つがあります。「話し言葉」はコミュニケーションを図ることに重きを置くので柔らかかったり、くだけていたりする表現が多いです。一方、「書き言葉」は文法に沿っています(2つの違いに明確な基準はなく、個別の判断が必要)。「打ち言葉」は近年、文化庁が定義した新しい言葉の区分で、「話し言葉」とも「書き言葉」とも異なる独自の表現があります。

 マルハラスメントへの対応ですが、「。」を使っていても表現が乱暴だったり、きつかったりしていなければ、ハラスメントにはあたらないと思います。ですが、威圧感や恐怖心を覚える人がいることは認識しておいたほうがいいでしょう。

 言葉や文法は、時代によって変化します。明治時代、文語体で書かれることが一般的だった小説を、話し言葉に近い口語体で書くようにする「言文一致運動」がありました。日常を描くために、話し言葉と書き言葉を一致させる意図があったようで、その結果、小説は口語体で書かれるようになって現在に至ります。


※「打ち言葉」とは?
2018年、文化庁が従来の「書き言葉」とも、「話し言葉」とも異なる3つ目の言葉として定義したもの。メールやSNSなど、主にインターネットを介してキーを打ってやり取りをするもので、同庁が「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」の中で、「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」として区分した。「打ち言葉」は文字で表すという意味では「書き言葉」に入るが、顔文字や絵文字、記号などを使ったり、本来の用途ではない句読点の使い方をしたりする。略語による簡略化した表現やインターネットスラングが使われることもある。

<「打ち言葉」の例>
それな(そうだね)、とりま(とりあえず、まあ)、レベち(レベルが違う)、うp(アップロード)、草(笑う。「笑い」を示すネットスラング「w」が草に見えることから)



●文/三宅航太
株式会社アイデム東日本事業本部 データリサーチチーム所属。
大学卒業後、出版社に入社。書店営業部を経て、編集部に異動。書籍の企画・制作・進行・ライティングなど、編集業務全般に従事する。同社を退社後、フリーランス編集者、編集プロダクション勤務を経て、株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する人の「採用・定着・戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務を担う。働き方に関するニュースの考察や労働法の解説、取材、企業事例など、さまざまな記事コンテンツを作成している。
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