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ヒトがあつまる職場/田中和彦

第4回「何が人の心を動かすのか?」

企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。(2024年7月18日)

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多くの人に届くことより、たった1人に響くメッセージを

 このコラムは、「ヒトがあつまる職場」というタイトルですが、必ずしも数多くの人が集まることが望ましいと思っているわけではありません。伝えたい趣旨を正確に補足するなら、「本当に来てほしいヒトがあつまる職場」と言ったほうがいいかもしれません。
 つまり、万人にとっていい職場など存在せず、それぞれの人にとってふさわしい職場があるということです。

 企業にとっても、来てほしいと思っている理想の人材からかけ離れた応募数がいたずらに増えれば、採用業務が滞ってしまいます。
 百人単位で新卒者を採用する大手企業はともかく、中堅中小企業の年間人材採用数はせいぜい一桁、新卒採用はゼロという企業も少なくありません。

 多くの人にアピールしようとするのなら、万人に響く最大公約数的なメッセージを打ち出す必要がありますが、自社にふさわしい1人だけに届けばいいのなら、そのたった1人に向けて思い切り極端な内容に絞り込むことを考えてもいいと思います。
 メッセージは広く構えるより、むしろ狭いほうが訴求力を高めることがあるからです。





 まずは以下の求人広告を読んでみてください。


MEN WANTED for Hazardous Journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful.
Honor and recognition in case of success.
Ernest Shackleton

求む男子。至難の旅。 
わずかな報酬、極寒、暗黒の長い日々、絶えざる危険、そして、生還の保証無し。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
アーネスト・シャクルトン


 これは「世界一有名な求人広告」とも呼ばれているもので、人類初の南極点到達にチャレンジしたアーネスト・シャクルトンが、1914年に新聞に掲載したといわれる乗組員募集の広告です。

 応募が殺到したともいわれる広告ですが、前半はもうネガティブ情報のオンパレードですね。しかし、それはうそ偽りのない情報であり、だからこそ、成功した場合に得られるものも大きいと訴えているわけです。


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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