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ココロの座標/河田俊男

第107回「マイクロマネジメント上司」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2025年2月18日)

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<ストレス心理コンサルティング>

ダニング=クルーガー効果

 認知バイアスの中に、自己を過大評価する「ダニング=クルーガー効果」というものがある。周囲と自己の評価に大きなズレが生じて、自分の能力を正しく認識できないことをいう。例えば、自分は今の部署で一番報酬を得ているからすべての面で優れていると考えたり、周りから「仕事ができない」と思われているのに自分では「仕事ができる」と思い込んでいたりすることだ。





 卓也は、この認知バイアスを持っていた。有名国立大学を卒業しているが、自分で思っているほど卓越した能力を持っているわけではなかった。誰の意見も受け入れず、自分の考えに固執し、柔軟性がなかった。常に「何か問題が起きるのではないか?」という不安に怯えていたので、マイクロマネジメントで自分が管理者であることを示し、自分を安心させていたのかもしれない。

 卓也が職場に復帰するには、部下を管理するのではなく、支援するというスタンスを学ぶ必要がある。部下から学ぶスタンスをとれるようになれば、自然とリスペクトできるようになるだろう。


Z世代への対応

 Z世代を「どうマネジメントするか?」は、上司1人の問題だけではなく、会社全体の問題である。彼らは、燃え尽き症候群になりやすいとも言われている。例えば、フレックスタイム制を取り入れて勤務体系を柔軟にすることがあげられる。彼らには「休息時間」や「邪魔されない空間」といった、ゆったりして仕事のできる時間や空間を与えることだ。また、職場で創造的に仕事ができるようなトレーニングや、話し合ったり、共同で問題解決をしたりするようなトレーニングなどを実施するのもいいだろう。


※参考・引用文献
・人とのつながりを感じられないZ世代を企業はいかに支えるべきか従業員を惹きつけ維持するための4つの取り組み(アダム・スマイリー・ポスウォルスキー/ハーバード・ビジネス・レビュー2022.8.22)
・マイクロマネジメントに陥らず部下に手を差し伸べる方法(コリンM.フィッシャら/DIAMONDハーバード・ビジネスレ・ビュー2021年3月号)



●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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