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日々、流れてくる、労働関連の多彩なニュース。本コラム欄では、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を、持ち回りで執筆します。
「正規」社員、「非正規」社員。いつの間にか一般化した、働く人を「正」「非」で分ける考え方。しかも「正規VS非正規」のような、対立概念として語られることが増えています。しかし、こうした考え方は、やはりいつの間にか、なくなっていくんだろうなと、思っています。残るのは、正非分け隔てのない「社員」。ただし、多様な社員です。
理由は、企業にとっても、社会にとっても、両者を分ける必然性が、うすれていくと思うからです。4月9日「厚生労働省が、正規雇用を目指すフリーターへの就職支援を専門的に行う拠点を計204カ所に設置し、求職者一人ひとりに専門職員を担当者として充て、職業相談など一貫して支援することで正規雇用での就職の実現を目指す」との報に触れ、私がこう考えるわけをあらためて書いてみたいと思いました。
働く人が「正」「非」で語られる理由
非正規社員とは、パート・アルバイト、契約社員・嘱託や、派遣社員として働く人。もちろんフリーターも含まれます。
非正規社員とて、正規社員と同じ「社員」です。にもかかわらず、このように分けて論じられるのは、なぜなのでしょうか。それは、第一に、両者に違いがあるからです。具体的には、例えば賃金、福利厚生、昇進・昇格や、教育のされ方、そして雇用の安定性等の違いです。さらに、互いが対比に値するボリュームをなしてきたからです。
例えば今から25年前の1987年、非正規社員は711万人で、雇用者に占める割合は17.6%でした。ところが2010年には1756万人と、実に1045万人も増えています。最新の2011年結果では、雇用者に占める割合は35.2%(岩手県,宮城県および福島県を除く結果)となり、統計を開始して初めて35%を超えました(総務省「労働力調査」)。
加えて、かつてに比べ「自ら望まずに」非正規になった人が増えていることも大きいでしょう。正社員雇用が絞られた結果、仕事そのものの違いの程度にかかわらず、処遇が「格差」と表現されるほど低い非正規労働に就かざるを得ない人の増加が、「正規VS非正規」の対立構造の基になっています。
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