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経営の源泉は人です。企業の存亡は、「人をどう育てていくか」にかかっているといっても過言ではありません。時代環境を踏まえながら、今後の社員教育のあり方について考察します。
1.世界競争時代に通用する人材
昨今、日本の企業は大手製造業だけではなく中小企業も海外に工場や販売網を移転しています。この流れは製造業だけにとどまらず流通業(百貨店・スーパー・コンビニ・小売店等)やサービス業(飲食業・宅配業等)にも広がっています。
それに加えて鉄道や上下水道や電力などの公的な組織・団体まで海外進出するようになりました。
このような状況になると国内と海外の境目が無くなり、まさに国境なき「ボーダーレス化」といっても過言ではありません。一部の社員が海外転勤という時代ではなく、「全社員海外転勤要員」と考えて「グローバル人材」の教育体系を考えなければなりません。
では、海外でも通用する「グローバル人材」とはどのような人材なのでしょうか。
�ー�分の意見を持ち自発的に行動できる人…指示待ち人間は失格
�∪賁臺�野の仕事に秀でている人…仕事のできない人は失格
��積極的にコミュニケーションできる人…受け身は失格(外国語<赴任先の言葉>が話せればベスト)
�た祐崟�(温かさ・親しみ等)がある人…エリートぶったり差別したりする人は失格
�テ�本人力のある人…日本の歴史・経済・文化・風土などを理解し、伝えることのできる人
などが最低条件としてあげられます。
しかし、上記の世界で通用する人の条件は決して海外で通用するだけでなく、この激動の時代にはどの企業も国内でも求めている人材の基礎的条件ではないでしょうか?
2.「社会人基礎力」提言の意味
このような世界競争時代で国内状況に目を向けると、2006年2月に経済産業省が「社会人基礎力」向上を提言し、取り組みを始めました。「社会人基礎力」とは「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な能力」のことで、次の項目があげられています。
【3つの能力/12の能力要素】
●前に踏み出す力(アクション)…一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
・主体性/物事に進んで取り組む力
・働きかけ力/他人に働きかけ巻き込む力
・実行力/目的を設定し確実に行動する力
●考え抜く力(シンキング)…疑問を持ち、考え抜く力
・課題発見力/現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力/課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
・創造力/新しい価値を生み出す力
●チームで働く力(チームワーク)…多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
・発信力/自分の意見をわかりやすく伝える力
・傾聴力/相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性/意見の違いや立場の違いを理解する力
・情況把握力/自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
・規律性/社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力/ストレスの発生源に対応する力
以上ですが、読み進められてお気づきのとおり、「社会人基礎力」は「国際人基礎力」でもあると思われませんか。
私は、10年ほど前から中国人人事責任者、ベトナム人経営者、そして今年は中南米経営者(メキシコ・ペルー・ベネズエラ・ボリビア)の研修講師を務める機会がありましたが、この「社会人基礎力」をしっかり持っていれば国際的に通じると体験上確信しています。
また、ある海外進出企業の経営者は「海外に外国語学部卒の社員を派遣したがうまくいかず、語学はできなくとも仕事ができる社員を送り出して、むりやり語学を学ばせた方が効果あった」と述べておられます。
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