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■会社概要
ホームページ/ http://www.hakutsuru.co.jp
日本酒を造る職人は蔵人(くらびと)、その長は杜氏(とうじ)と呼ばれ、女人禁制のチームをつくり、酒造家と請負契約をし、酒づくりをしてきた歴史があります。
そんな中、老舗酒造メーカー、白鶴酒造株式会社は1990年代から女性を積極的に採用してきました。昨年には、製造現場である蔵に女性が夜勤をできるようにと、シャワー室をはじめ、施設整備を行いました。総務人事部次長の大利清隆さんに、酒づくりの変遷と女性の活躍推進について、お話を伺いました。
―なぜ、灘には歴史のある日本酒メーカーが多いのでしょうか?
兵庫県灘区から西宮今津までの海岸地域は、灘五郷(なだごごう)と言って、たくさんの蔵元、すなわち酒造メーカーがあります。「灘の酒」として知られ、全国の日本酒の3分の1もの量を作っています。なぜ、蔵元がたくさんできたかというと、まず材料に恵まれたからです。六甲山の北側に広がる地方では酒づくりに適した米がたくさんとれ、六甲山から流れる水は名高い名水。酒づくりに適していたのです。
そして、丹波地方から優れた酒づくりの職人が働きにきました。また、六甲山からの北風は、酒づくりに適し、酒を積み出す港も近いことから、灘五郷での酒づくりが栄えたのです。弊社、白鶴は1743年、江戸時代の中頃から酒づくりをしてきました。
J.S.A認定シニアソムリエの資格を持つ総務人事部次長の大利清隆さん
―昔と今の酒づくりに、違いはありますか?
基本的に違いはありません。人がお酒を造るわけではなく、微生物が造ることは平安時代から変わりないからです。私たち人間ができることは、微生物の環境を整えることだけなのです。
例えば、微生物が充分に働き、良い日本酒となる段階で泡が出るのですが、かつては桶の表面の泡を四六時中、人が番をして消していました。現在は、泡が溢れ出ない酵母を使ったり、密閉タンクにするなどの工夫をしています。また、コンベアやポンプなどの道具によって、かつての肉体労働から体力的に楽になったことは確かです。
最も大きな変化は、温度管理ができるようになり、通年、酒づくりができるようになったことでしょう。当社には蔵が2種類あります。季節蔵と四季醸造蔵です。季節蔵は常温の生産工場です。一方、四季醸造蔵は、空調で8度に温度管理をしています。7月、8月はオーバーホールをするので、実際に酒づくりをしているのは10カ月間です。この四季醸造蔵は、2016年10月から女性も宿直できるようになりました。
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