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■相談
そろそろ春の人事異動の季節が近づいてきます。うちの会社では約1カ月前に内示が行われるのですが、自分の部下の中にも異動が予想されるメンバーが何人かいます。そんな場合に、いつも悩むのが人事異動の伝達のやり方です。異動を告げると、多くの部下は困惑し、やる気を下げてしまいがちです。さすがに拒否された経験はないのですが、気持ちよく人事異動を受け入れてもらうには、どのように伝達すればいいのでしょうか? ぜひ具体的な伝達方法を教えてください。
■回答
人事異動は伝えられる部下にとっては、人生の大きな転機にもなります。仕事や職場が変わることは、転職するようなものかもしれません。伝え方を失敗すると、モチベーションを下げてしまい、退職に至ることもあります。そのことをしっかりと念頭に置いて、部下の気持ちに配慮しながら、前向きになれるようなアプローチを心掛けてください。「異動先から必要とされていて、自分の成長にもつながる」ということさえしっかり認識できれば、やる気はおのずと上がるものです。
まず人事異動の目的について、おさらいしておきましょう。
メンバーが固定化してしまい全く顔触れが変わらない部署では、なれ合いの関係になりがちです。3年以上異動のない組織は、不正やいじめが急激に起こりやすくなるというデータもあるほどです。
適度なタイミングでの人事異動には明確な目的があります。
・組織の活性化
・適材適所への人材再配置
・人材育成(新しい仕事に挑戦することでの成長)
などです。
従って、人事異動は本来的には会社全体にとっても社員一人ひとりにとってもプラスになるものなのです。
しかし、相談者の方が言うように、社員の中には人事異動をネガティブに捉えてしまい、モチベーションを下げてしまう人もいないわけではありません。極端な場合、異動を拒否して退職の道を選ぶ人もいます。
会社が社員個人の成長を期待して異動させたのに、辞められてしまっては会社にとって大きな損失だと言わざるを得ません。
人事異動は上司からの伝え方次第で、部下のやる気を上げも下げもします。そこで今回は、部下が気持ちよく異動の内示を受け入れてくれる伝達方法についてお伝えしたいと思います。
人事異動は、社員の育成面で重要な機能を果たしますが、部下にとっては、一時的には非常に大変な思いをすることがあります。通勤先が変わったり、引っ越しを伴う転勤を余儀なくされたり、職場の人間関係もゼロから作らなくてはならないからです。職種や顧客が変わると、仕事自体も一から覚えなくてはなりません。
つまり、人事異動は社員にとっては、「転職するようなもの」なのです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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