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マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2019年1月23日)
■相談
私の会社の特徴は、大きな方針や戦略がコロコロ変わってしまうことです。オーナー社長からのトップダウン傾向が強く、朝令暮改ならぬ“朝礼朝改”で、現場の課を預かる長としては、変更のたびに部署のメンバーに「方針が変わった」と伝えるのに苦慮しているというのが実情です。
また、そういう背景もあるからなのか、部としての大きな方針が決まらず、具体的な課の方針になかなか落とし込めないということも少なくありません。こういう会社の場合、課長としてどのようにしたらいいでしょうか?
■回答
会社の方針が変わることは一般的にもよくあることです。それに対して部下と一緒になって会社批判をしたり、愚痴ったりすることは、あなたの評判を下げることはあっても、上げることは決してありません。まずはあなた自身が落ち着いて、冷静に対処していくことです。そんなあなたの姿が部署に落ち着きをもたらします。
また、部としての方針がはっきりしないときは、先に課の方針を打ち出して、それを部長にぶつけてみて、部分承認を取っていくという方法もあります。いずれにしても、自分の考えや軸をしっかりと持つことが肝心です。
今の時代、企業を取り巻く環境の変化も激しさを増していますから、それに応じた方針の変更というのは、ある程度はやむを得ないものとして捉える必要があります。
ただ、今回の相談者の方の場合は、“朝礼朝改”と言っているほどですから、かなり極端に方針が変わるものと推察できます。
しかし、だからといって、「トップの方針がコロコロ変わって、やってられないよ」と、部下と一緒に愚痴っているようでは、現場の長としては失格と言わざるを得ません。部下と同じレベルで慌ててしまっていたり、一緒に会社を批判したりするようでは、結果的に部下からの厳しい目にさらされることになります。
こういう時こそ、強いリーダーシップの発揮が求められますし、部下からの信頼を獲得し得るチャンスなのです。
まずは、方針の変更時こそ、落ち着いて冷静な対処を心掛けましょう。たとえ部下が大騒ぎしても、自分だけはゆったりと構え、「最終的なゴールそのものが変わったわけではない。そのための手段が変わっただけだから、みんな慌てるな。具体的に自分たちの業務に影響のある部分は、それほど大きくないかもしれない」と、まずは部下を落ち着かせることです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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