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感情をコントロールする方法/笠原彰

第7回「集中力を使い分ける」

怒りや妬みなどの負の感情のコントロールを学ぶことは、メンタルを強くし、仕事の成果や自己成長につなげることができます。メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2019年10月10日)

 感情をコントロールするためには、集中力が必要になります。第5回で紹介したとおり、イギリスの研究者Moran(2004)は、「集中とは、ある状況下で重要なことに注意を向けるスキルである」と定義しています。人が使っている集中力は、1種類ではありません。集中力には4種類あります。時と場所によって、適切な集中力を瞬時に使い分けています。集中力は、以下のとおりに分類することができます(Nideffer,1976,1981;Nideffer & Segal,2001)。

 

 

 

 

1.外的で狭い集中(遠位・近位)
 集中が自分の外側に向いていて、集中の範囲が狭い状態です。何か1点を見ている状態です。細かく分類すると、さらに遠位・近位が加わり、遠くの1点か近くの1点かも関係してきます。
<例>プレゼンで、(遠くのまたは近くの)聴衆の1人を見ている。

 

2.外的で広い集中
 集中が自分の外側を向いていて、集中の範囲が広い状態です。広範囲を見ている状態です。さらに遠位・近位が加わり、遠くの広範囲か近くの広範囲かも関係してきます。
<例>プレゼンで、(遠くのまたは近くの)聴衆全体を見ている。

 

3.内的で狭い集中
 集中が自分の内側に向いていて、集中の範囲が狭い状態です。何かを決断したり、身体の一部に集中している状態です。
<例>よし、ここではこう話そう。心臓がドキドキする。

 

4.内的で広い集中
 集中が自分の内側に向いていて、集中の範囲が広い状態です。思考中であったり、身体全体に集中している状態です。
<例>ここでは何と言おうか。身体全体が固い。

 

 

 人は緊張すると、集中が内的で狭くなる傾向があります。内的から外的に集中力を転換させることも難しくなる傾向があります(Hill and colleagues,2010)。特に外的で広い集中ができなくなる傾向があります。つまり周りが見えなくなる状態になるのです。
 内的で狭い集中になると、失敗したらどうしようといった1つの考えに固執してしまったり、心臓の鼓動に集中してしまい、焦りが出てきてしまいます。その結果、やるべきことに集中できなくなってしまいます。

 

 緊張しやすい場面では、集中を内的から外的に転換する必要があります。転換するトレーニングでおススメなのが、フォーカルポイントトレーニングです。フォーカルポイントとは、集中するための目印を意味します。何か目印を決めて、目印を一定時間見つめる練習をして下さい。目印は遠い(遠位)の方がよいです。緊張しても集中力を維持することができるようになります(Vine and Wilson,2010)。
 目印の範囲を広くすると、外的で広い集中のトレーニングになります。

 

※文末のカッコ内は出典元の論文著者と発表年です

 

 


 

 

●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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