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メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年6月11日)
今回は、野村監督語録5つのキーワード「プロセス、根拠、他者志向、ライフスキル、恥」(図1)から、他者志向について、紹介したいと思います。
■図1. 5つのキーワード
3.他者志向
<野村監督語録>
・「個人の成績がチームに対する貢献になる」と考える選手がいる。逆だよ。「チームの勝利を目指してそれぞれが取り組んだ結果が、個人の成績になる」。だから、監督になってからも、俺は選手たちに「チームのために戦え」「他人への感謝の気持ちを忘れるな」と常に言った。自分のことだけを考えて仕事をするヤツは、長く続かんよ。
・誰かが自分を支え、自分も誰かを支えているのは変わらない。いつの時代も、ここがわかっている組織、個人は強い。
・「自分は誰かに支えられて生きている」という感謝の気持ちを持つ人間は強い。
・自分一人では何もできないことを常日頃から意識することだ。周囲に報いたい、貢献したい。それが自分一人では湧き出ない大きな力を貸してくれる。気概と持続力を与えてくれる。
ヒトには、自分のためにがんばる動機づけと他者のためにがんばる動機づけがあります。他者のためにがんばる動機づけを他者志向的動機(図2)といいます。
真島(1995)は、他者志向的動機を「人の願いや期待に応えることを自分に課して努力を続けるといった意欲の姿」と説明しています。さらに「人の動機には、親を喜ばせたい,期待に応えたいといった他者の意向や気持ちを考慮しないと説明できないものがある」とも指摘しています(真島,1995)。
他者志向的動機は、外発的動機づけ(他者からの評価や賞罰、強制といった外部からの刺激による動機づけ)に属し、否定的に捉えられてきました(深山,2013)。しかし日本人オリンピック選手のインタビューを分析してみると、他者志向的動機は、プラスな影響を与えていることが分かります(伊藤,2012)。
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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/
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