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ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2020年6月25日)
研修プランナーとしてお客様にお悩みや直面している課題についてお伺いしますと、自社の社員に対してしばしば出てくるワードがあります。それは以下の2つです。
・主体性がない
・主体性を身につけてもらいたい
特に若手社員に対しての物足りなさや、成長を期待しての言葉としてお聞きします。具体的にはこんな感じです。言い逃れをする、様子を見る(自分からは動かない)、文句ばかり言っている、自分の仕事と認めない、責任を押し付けあう、無視する、否定する、被害者意識を常にもっている…
勿論こういった資質は個人に依存していることが大半と思われます。しかしそれだけでは無いはずです。時代や社会環境の変化、そこに端を発しての会社組織の変化、この点についても我々は理解しておく必要がありそうです。
現在の企業経営者層の多くはバブル期以前、昭和の時代に社会人となられた方が占めておられます。その時代は「個<組織」の考えが当たり前に根付いていました。しかし近年社会にデビューした若者達の考えはどうでしょうか。決して組織をないがしろにしているわけではないでしょうが、プライベートの優先順位の高い方が圧倒的に多いように感じます。
さらに近年は効率化を追い求めた結果、業務の分業化が進み、明確に業務領域の線引きが引かれている組織も少なくありません。このような環境下では「個>組織」、つまり自身の業務さえ完遂すればそれでいいという考え方が定着するのはごく自然にも思えます。
このことを理解せずに「A君は主体性がない」「Bさん、もっと主体性を発揮してください」と、指導したところで恐らく彼らには響かないでしょうし、逆に反感を買う可能性すらあります。
肝要なのは「本人に気づかせること」です。
そのための手法については種々ありますが、まずはすぐにかかれる所から手を付けられてはいかがでしょうか。そもそも本人は主体性がないなどとは夢にも思っていないはずです。ならば主体性が備わっていると評価できるメンバーを、例えば問題の人物の隣の席に着かせる。チームやグループなどがあるなら同じグループに入れ、日頃の発言や行動に触れられるようにしてみてはいかがでしょうか。
また面談など本来必要な対応が不十分なようであれば、あらためて1on1ミーティングなどを取り入れ変化をみられてもいいでしょう。しかしそれでも気づきを促せないようであれば、その時は私ども研修プランナーにご相談ください。ケースメソッドの技法を取り入れた研修などのご提案も可能です。
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●文/山田賢司(やまだ けんじ)
株式会社アイデム 西日本事業本部キャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー
大学卒業後、教職の道を志し、人生2度目の浪人を選択するも夢破れ挫折を味わう。その後、高額収入の得られる肉体労働やナイトワークに従事し資金を貯めた後、イベント企画会社を起業。しかし業績は安定せず見切りをつけ、株式会社アイデムへ営業(現:採用プレゼンター)として入社。約20年間、顧客対応のみならずマネージャーとして営業所運営・部下指導についても多くの経験を積む。現在はこれら数々の経験を活かし、お客様が抱える課題解決のため、研修プランナーとして日々奮闘中である。
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