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感情をコントロールする方法/笠原彰

第19回「マインドフルネスに学ぶ」

メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年10月1日)

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 今回は、マインドフルネスから学ぶ感情のコントロールを紹介したいと思います。

 

「この一球は絶対無二の一球なり」

 

 1995年、男子テニス全英オープンベスト8進出が決まるマッチポイントで、当時トップテニスプレイヤーであった松岡修造氏が叫んだ言葉です。この言葉は、日本テニスの先駆者であり、早稲田大学庭球部OBの福田雅之助氏が早稲田大学庭球部に送った言葉だそうです。のちにこの言葉の意味について、松岡氏がテレビ番組で解説しています。以下のような意味です。

 

過去のことを思うと、なんであんなことをしたんだと怒りに変わる。
未来のことを思うと、どうしようどうしょうと不安になる。
だったら、いまここに生きろよ。目の前の一球にかけなさい。

 

 このような状態をマインドフルネスと言います。マサチューセッツ大学のJon Kabat-Zinn氏が名づけたもので、気づきを意味する仏教用語のサティに由来します。氏はマインドフルネス瞑想の開発者で、マインドフルネスについて「意図的に今この瞬間に、評価や判断を加えることなく注意を向けること」と定義しています。マインドフルネス瞑想は、最初は医療現場で用いられていましたが、近年は学校教育、囚人教育、スポーツ選手に対して活用されています(春木 他,2008)。

 

 

 

 

 競技スポーツでは、マインドフルネスと試合で実力を発揮できる能力には相関関係があることが示唆されています(雨宮 他,2019)。マインドフルネスが高い選手は、パフォーマンスに必要な思考と行動に注意を向ける(Take Action)ことができるという報告があります。マインドフルネスが高いバスケットボール選手は、フリースローの成功率が高いという報告もあります。

 

 

■図1.マインドフルネス

 

 

 図1は、マインドフルネスを図式化したものです。抑うつの重症化に関連する要因として注目されている心理的要因に反すうがあります。反すうとは,物事を何度も繰り返し考え続けることと定義されています(西川 他,2013)。反すうには問題解決や自己理解につながるメリットと,ネガティブ気分を引き起こしたり、抑うつの悪化を招いたりするデメリットがあることが報告されています(松本他,2018)。

 

 スポーツの世界でも、反すうのデメリットが過去に出てしまうと、試合中、過去のミスにとらわれてしまい、後悔や怒りの感情が出てきてしまいます。反すうのデメリットが未来に出てしまうと、不安や心配という感情が出てきてしまいます。不安や心配なときの典型的な思考は、「失敗したらどうしよう」です。

 

 マインドフルネスには、反すう傾向が減り,その結果として後悔、怒り、不安、心配が減り、現在の今やるべきこと(Take Action)に戻す効果があるといわれています。

 

 

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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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