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マナバンク〜学びのヒント〜

働きやすい職場にするために店長が行っていた工夫

ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2020年10月22日)

 働きやすい環境と言えば、どのような職場を想像しますか。やりがいがある、休暇が取りやすい、福利厚生があるなどがあげられます。その中でも人間関係をあげる方は多いのではないでしょうか。

 

 私は、さまざまなアルバイトを経験してきましたが、中でも初めてのアルバイト先の人間関係が良かったことが印象に残っています。そのアルバイト先は社員とアルバイトを含め30名近くの人が働く店舗でしたが業績もよく、人間関係に悩むことなく、とても働きやすい環境でした。

 

 

 

 

 当時は、スキルが高く、優しく接してくれる方が多いから働きやすい職場だと思っていました。しかし、店長が変わって気が付きました。スタッフ個人のスキルだけでなく、当時の店長が一人一人の個性に合わせたコミュニケーションの取り方を工夫していたことで、店舗が円滑に回っていたのです。店長がスタッフ間の関係をよくするために行っていた工夫は2つありました。

 

 

(1)1対1で話す時間を作る
 私の出勤日は土日のみで常に忙しかったのですが、店長は面談とは別に必ず時間を割いて、こまめに2人で話す時間を作っていました。例えば、出勤後、前の人の引き継ぎが終わったタイミングや、休憩から戻ってきた後などです。話の内容が他の人に漏れる心配はなかったので、安心してプライベートのことまで話していました。そのおかげで、職場のストレスを溜めることなく、信頼関係を深めることが出来ました。

 

(2)スタッフ同士褒める習慣を持つ
 店舗では、人に助けてもらったことや自分が成長していると感じたことなど、職場で嬉しかったことを紙に書いて貼り出すという仕組みがありました。この仕組みだけでも嬉しかったのですが、更にモチベーションが上がった理由はプラスαの一声です。それは店長が、自分以外の他のスタッフの良い点に気付いた人を認め、褒めていたことです。ミスをした人をつるし上げるようなことはせず、良いことだけを共有していました。その影響から自然と店舗内で褒め合う文化が醸成され、私も他の人の良さに気付けるようになりました。

 

 

 当時、店長は特別なことを行っていたとは思っていませんでした。でも、振り返ってみると、店長はどんなに忙しくてもコミュニケーションを重要視していたことがわかりました。

 

 話す機会を意図的に増やすことで、一人一人の個性を知ることができます。働きやすい環境づくりを一から行うことは大変ですが、少しの工夫で格段によくなります。まずは日々関わる人の良い所に目を向けて、コミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。職場はリーダー次第で変わります。

 

 


●文/豊岡梨紗(とよおか りさ)
株式会社アイデム 西日本事業本部キャリア開発支援チーム/人材育成・研修プランナー
幼稚園教諭一種免許、小学校教諭一種免許取得。大学卒業後、自動車販売店での勤務を経て、株式会社アイデムに入社。現在はキャリア開発支援チームにて研修プランナーとして、研修の企画提案・運営を行っている。

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