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メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年10月29日)
今回は、あがりの発生メカニズムから学ぶ感情のコントロールを紹介したいと思います。あがりを理解するには、プレッシャーを理解する必要があります。
プレッシャーとは、精神的重圧感を意味します。プレッシャーの要因として重要な試合や場面、周囲の評価と期待があげられます。 実際のスポーツでは、プレッシャーを感じる場面が少なくありません。プレッシャーは不安感情を呼び起こし、身体も緊張してきて、選手の実力発揮に悪影響を及ぼします。
プレッシャーが原因となる心理現象に「あがり」があります(村山ら,2012)。あがりは、Choking under Pressureとも呼ばれ、選手が実力どおりのパフォーマンスを発揮できない現象です。村山ら(2009)は、あがりのメカニズムを図式化しています(図1)。あがりが発生するメカニズムを理解すれば、あがりをコントロールすることができて、パフォーマンスが安定する可能性が出てきます。図1から重要な項目を抜粋して解説します。
(1)大会(本番)前のコンディション
調子の良し悪しを意味します。スポーツの場合、10試合中、絶好調はせいぜい1試合です。逆に絶不調も1試合です。残りの8試合は普通か、ちょっと調子が悪い状態です。絶好調や絶不調はめったにありません。ポイントは、今の状態を正確に把握し、今の状態でできるプラン作成にフォーカスすることです。
⇒今できることにフォーカス
(2)ストレッサー
結果を過剰に意識してしまう結果目標は、ストレスの原因、つまりストレッサーになります。雰囲気の悪さも、あがりに影響を与えます。雰囲気を良くするコミュニケーションスキルが重要になってきます。結果を気にしないと思っていても、かえって結果を気にしてしまうものです。結果を気にしないのではなく、別のことに注意を向けます。自分が今やるべき行動目標にフォーカスするのです。
⇒行動目標にフォーカス
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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/
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