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マナバンク〜学びのヒント〜

アンコンシャス・バイアス〜人は「無意識の思い込み」を持っている〜

ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2021年2月25日)

 私は先日「13歳からのアート思考」(末永幸歩著/ダイヤモンド社)という本を読みました。美術の先生が書かれた本のため言葉もわかりやすく、活字に抵抗がある方も読みやすい1冊です。簡単なエクササイズが用意されており、私はそこから「自分の思考」について見直すきっかけを得ました。

 

 

 

 

無意識にすり込まれた「思い込み」に気づく

 

 それでは、本の中で印象に残ったものを1つ、皆さんにもお試しいただきたいと思います。10秒でできるエクササイズです。

 

(1)まず「窓」を5秒間、見てください。
(2)つぎに「床」を5秒間、見てください。

 

 以上です。それでは次にアウトプットです。

 

 (1)の時、何が見えましたか? おそらく大半の方が「ビル、木、今日はお天気だから青空が見える」などお答えになるでしょう。

  次に(2)の時、何が見えましたか? 「カーペット、ほこりが落ちていた」など足元に見えるものをお答えされたと思います。

 

 さて、この回答に隠された“違和感”にお気づきでしょうか?
 (1)に対して、「透明な窓ガラス」という窓そのものに目を向けた方は、恐らくいないでしょう。それに比べて「床」を見ていたときは、「カーペット、ほこり…」等、物質そのものに着目しています。同じように思えて、実は異なる答え方をしていたのです。

 

 それではどうして違いが出たのでしょうか。この本の筆者は、「窓」は「絵」と同じだと言っています。人は絵を見るとき、絵の具やキャンバスの物質そのものではなく、そこに描かれた“イメージ”を見ているからです。私はこの例えを読んで、気が付かないうちにすり込まれた「思い込み」が発生しているからだと解釈しました。
 実際に私は「窓は外から光を取り入れるためのもの」「景色を見るもの」などと認識しているため、無意識に「窓」=「窓の外に見えるもの」と判断したのです。

 

 面白いと思いませんか?
 私はこの気づきを通して、枠の中からポンと押し出されたような気持ちになりました。私たちはこうして日常のあらゆる場面で「これまでの経験」や「世間一般の常識」によりすり込まれた思い込みとともに、物事を捉えているのです。

 

 ちなみに「無意識の偏見」のことを、アンコンシャス・バイアスと言います。自分自身が気づいていない、ものの見方や捉え方のゆがみ・偏りのことで、考える前に瞬間的かつ無意識に起こる知的連想プロセスの1つです。過去の経験や習慣、育った環境などから身につくもので、誰もが持っているものといわれています。

 

 

 

 

では、思い込みに捉われないためには?

 

 さて、ビジネスの場においても「思い込みに左右されず、自身をコントロールできる」ことの重要性が改めて注目されています。「思考の柔軟性」や「落ち込んでも自分で立ち直る力」を養うことが、仕事に対する意欲や前向きな姿勢を向上させるからです。

 

 例えば、仕事で失敗したときに「自分はダメだ」と見るか、「次のために良い経験をした」と見るかで感じ方が変わります。このように同じことでも、意識的に意味を変化させることで、気分や感情をコントロールすることができます。これを「リフレーミング」と言います。

 

 弊社で実施の「レジリエンス研修」は、�狄瓦龍變呂涼辰�方�瓩砲弔い討�伝えいたします。レジリエンスを別の言葉で置き換えると、「逆境力」「回復力」「再起力」「復元力」などと表現されます。また、レジリエンスでも「リフレーミング」は重要な要素です。
 現在、新型コロナウイルスの影響など、想定外の事態や先が見えない状況に不安を抱えている方も多くいらっしゃいます。このようなご時世だからこそ、「今までとは別の思考で考えてみる」ことも、必要ではないでしょうか。

 

 


●文/横越有紀子(よこごし ゆきこ)
�螢▲ぅ妊燹.�ャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー/育休後アドバイザー
大学卒業後、アパレル会社に入社、6年半勤務。販売員として従事する中、店舗運営、現場での新人・後輩指導に携わってきた。上司からの教え、後輩指導を通じ、「人材育成」の大切さを痛感する。その後、「真剣に仕事に向き合う人の力になりたい」と考え、株式会社アイデムに入社。結婚、出産、育児休業を取得後、時短正社員として復職。復職後は、仕事と育児の両立に課題を感じ、育休後アドバイザーを取得。現在、企業様向けビジネスセミナーの企画・運営・事務局に従事している。

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