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知識ゼロからのDX入門/渋屋隆一

第1回「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何なのか?」

近年、注目されているデジタルトランスフォーメーション(DX)について、言葉の定義から企業としての取り組み方まで、わかりやすく解説します。(2021年4月1日)

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ちまたで溢れるデジタルトランスフォーメーション(DX)

 

 最近、見ない日はないというぐらいに広がってきたデジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉。今年9月には、デジタル社会の推進を担うデジタル庁の創設が予定されています。行政や大企業のみならず、中小企業経営者にとっても、もはや無視できないキーワードになってきました。

 

 その一方で、「うちのような小さな会社には関係ない」という声もよく聞きます。こういう言葉を聞くと思い出すのが、「働き方改革」という言葉。2016年終わり頃から注目が集まっていた当時も、「中小零細には関係ない」「うちの業界・業種ではそんなことできない」とよく言われていました。

 

 ごく一部の企業が新しい働き方にチャレンジする一方、大半の企業は何も手を打ちませんでした。そして今回の新型コロナウイルス。その後の動きは説明するまでもありません。急にリモートワーク(在宅勤務)が必要となるなど、多くの企業が慌てふためく状態に陥りました。一方、以前から働き方を変えてきた企業は、新型コロナの影響をあまり受けず、事業を継続することができています。

 

 

 

 

 デジタルトランスフォーメーション(DX)も同じです。今はまだ、何のことか分からない・イメージできないかもしれません。しかし、今から準備しておかなければ、手遅れになりかねないのです。ただ、(この連載でいきなりこんなことをお伝えするのもなんですが)「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何か?」を詳しく知る必要はありません。IT企業が商品・サービスを売るために、この言葉を連呼しているだけだからです。

 

 後述しますが、私たちにとって大切なのは、事業の本質です。「顧客にどのような価値を届けるのか?」「どのような組織に変化していくのか?」という本質と向き合った結果として、デジタル技術(IT)の活用が求められるのです。

 

 

デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義とは?

 

 では、本題のデジタルトランスフォーメーション(DX)とは何でしょうか?
よく誤解されるのが「人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)を活用すること」ですが、これは本質ではありません。

 

<ストルターマンの定義>

 2004年、スウェーデンのウメオ大学教授 エリック・ストルターマンが、以下のように定義しました。

 

「デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術(IT)の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること(The digital transformation can be understood as the changes that the digital technology causes or influences in all aspects of human life<原論文>)」

 

 これだけだと「デジタル技術(IT)を活用しましょう」と言うこと以外、具体的なことは分かりませんね。ストルターマンはより詳細も述べているのですが、ここでは割愛します。ちなみにDigital Transformationを略してDXです。英語圏では「Trans」を「X」と略すことが一般的なことからDTではなくDXとなりました。

 

 

>>>次ページにつづく

 

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につづく

 


●文/渋屋隆一(しぶや りゅういち)
中小企業診断士、情報処理技術者。
大学卒業後、IT企業にてエンジニア・商品企画を担当。2015年独立。ITとデータを活用した「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」「働き方改革」を得意としている。コンサルティングや研修・セミナーを通じて、中小企業の経営支援を行う。著書に『コレ1枚でわかる最新ITトレンド』(技術評論社)、『社長はデータをこう活かせ!』(日本実業出版社)など。
Webサイト: https://100athlon.com

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