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マネジャーの仕事〜チームが機能するヒント〜/田中和彦

第5回「栗山監督は、いかにして大谷翔平を口説いたのか?」

人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。(2021年8月24日)

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大谷翔平選手が、伝統球団ヤンキースを袖にした理由

 キャリア関連の話の中で、必ずといっていいほど登場するのが、「キャリアデザインの3つの輪」です(図を参照してください)。



 
 これは「Will Can Mustの3つの輪」とも呼ばれており、理想的なキャリア形成というのは、「やりたいこと(Will)」「やれること(Can)」「やるべきこと(Must)」の3つの輪の重なりの部分を大きくしていき、さらに輪自体も広げていくことだという考え方です。
 「やるべきこと」は、「義務」という意味よりも、「周囲からの期待」と捉えたほうがしっくりくるかもしれません。

 さて、今年のメジャーリーグで投打において文字どおり大車輪の活躍をしている大谷翔平選手ですが、彼の「やりたいこと」は、大リーグという最高の舞台でピッチャーとバッターの二刀流で成果を上げるということでした。
 だからこそ、二刀流を期待されるエンゼルスという球団を選んだのです。





 伝統があり資金力も群を抜くヤンキースからもオファーがありましたが、大谷選手は早々に断りを入れています(それで今も、彼はニューヨークの球場ではブーイングの嵐なんですね)。なぜなら、ヤンキースは「ピッチャーかバッターか、いずれかに専念してほしい」という意向だったからです。つまり「やるべきこと」が彼の「やりたいこと」に一致していなかったのです。

 そして、今期は腕の手術やけがから復活し、ピッチャーとしてもバッターとしても目を見張るような活躍です(とくに打撃では、前半戦を終了して、両リーグを通じてホームラン数でなんとトップの成績!)。「やれること」も我々の想像を大きく超えて、結果を出しています。
 これこそ、理想のキャリア形成を突っ走っている好例ではないでしょうか。


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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