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ココロの座標/河田俊男

第71回「パワハラ上司が憎い」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2022年2月17日)

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 自分の言動がハラスメントにならないか、注意している人は多い。だが、今もハラスメント行為をしてしまう人は後を絶たない。

 

 

上司を殺したい

 

 将人の上司は、平気でパワハラをする。強迫的で自己中心的な性格で、部下に対して「なんてバカなんだ!」「ホント使えねぇ」「どうしてそんなやり方するんだ!」などと暴言を吐く。将人が「パワハラになりますよ」と言うと、「だったら辞めろ」と返された。暴言を思い返しては、「言い返せばよかった」と悔やんだ。精神的につらいので病院で診てもらうと、うつ病と適応障害と言われて薬を処方された。最近は、上司を殺したいと思うまでに感情がエスカレートしていた。

 

 

 

 

マタハラを受けて

 

 老人介護施設で正職員として働いている優香は妊娠したので、上司に産休や育休の相談をした。すると上司は「パートに切り替えるか、辞めてもらうかなんて言ったらハラスメントか。シフトを考えなきゃね。どうしてこんな大変な時期に妊娠したのかな」と言った。優香は腹が立ったので無理して休まずに働くことにしたところ、流産してしまった。

 

 以前にも流産をしたことがあり、気分が落ち込み無気力になった。なるべく仕事は控えたほうがいい、と医師に言われていた。夜寝ていると上司の顔が浮かび、怒りで気が狂いそうになった。

 

 

人格障害に近い

 

 パワハラを行う上司は、人として未熟な部分がある。思ったことをなんでも口にして、平気で人を傷つける。その中には、自己愛性人格障害の傾向がある人間がいる。「自分はすごい人間で、特別だ」という意識が異常に強く、いつも見下す相手を探している。

 

 周囲からパワハラの疑いをかけられると、強い言葉で指導をするのは部下や会社のためだなどと詭弁を言う。場合によっては、自分のほうが被害者だといった態度をとり、同情を集めようとする。パワハラを繰り返す人は、人格障害に限りなく近い。

 

 

職場は人不足

 

 優香は今の職場で2年働いているが、慢性的な人手不足だった。報酬は少なく、仕事がきついので、求人募集をしてもなかなか人が集まらない。そのため少ない人員で運営しなければならず、上司も疲弊してマネジメントに手が回らないという問題も考えられる。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。

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