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繁盛店になる店舗マネジメント/岡本文宏

第12回「リーダーのためのアンガーマネジメント活用法」

店舗マネジャー、FCオーナーとして14年、商店主専門のビジネスコーチとして16年、合わせて30年間、現場に関わってきた著者が解説します。(2022年3月15日)

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 先月に行われた北京オリンピックでのハーフパイプの競技で、平野歩夢選手が金メダルを獲得しました。その日のインタビューで、2回目の滑走が評価されず、抱いた怒りのエネルギーを3回目の演技に注ぎ込んだことが功を奏したと語っていました。

 

 人間は感情の動物と言われるとおり、自分の周りで起こったことや、他人からされたことにより、感情を揺さぶられます。店長の立場であれば、スタッフの言動により一喜一憂することも多いでしょう。

 

 


 

 

心をセルフコントロールする

 

 キャンペーンやセール中で忙しいのに、パートのスタッフが急に週末に休みたいと言ってきた。「コロナで陽性になりました」と報告が入ったので、その後の対応を急いでしていると、その報告がうそであることが分かった。また、お客さまから心無いことを言われたり、上司から理不尽なことを言われたりしたときには、怒りの感情がこみ上げてきます。

 

 「怒り」の感情をあらわにして、周りにいる人に怒鳴ったり、物に当たったりすると、一時的にはスッキリします。でも、その気持ちは長くは続かず、すぐに後悔することになります。そういう言動を取ってしまったら、素直に反省して迷惑をかけたと思う人へ謝罪をするべきですが、一番良いのは、「心」をセルフコントロールできる自分になることです。

 

 お薦めはアンガーマネジメントを学ぶことです。怒りの感情をコントロールできれば、ちょっとしたことで腹が立つことがなくなるのでストレスフリーな状態になれます。感情の起伏の幅が小さくなります。人間関係も良好になります。

 

 

パワハラ防止法が中小企業にも適用

 

 また、4月からはいわゆるパワハラ防止法が大企業だけではなく、中小企業にも適用されます。パワーハラスメントへの関心が、今まで以上に高まり、店長を含むリーダーの言動に厳しい目が向けられることになります。そういう意味でも、心のセルフコントロールができることはとても大事であると言えます。アンガーマネジメントを身に付けるトレーニング法をご紹介しましょう。

 

■トレーニング(1)心の状態を捉える
 まずは、「心の状態」を捉えることから始めます。今、「何を考えているのか?」ではなく、「何を感じているのか?」に意識を向けます。「うれしいのか?」「楽しいのか?」「悲しいのか?」「いら立っているのか?」について、自分の感情に気付き、それを記録していきます。私自身、コーチングスキルを学んでいるときに、「感情ログ」を付けていました。AM9時、PM1時、PM6時と1日3回、「今の感情」を言葉で表して、スケジュール帳の余白に記入していました。

 

 朝からウキウキして気分が良ければ、AM9時のところに「楽しい」と記入します。そして、なぜ「楽しい」と感じているのか理由を考えます。これを継続していけば、3カ月くらいたったころから、感情に意識を向けることが自然にできるようになり、自分の状態を客観的に把握できるようになりました。

 

 

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につづく

 


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/

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