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社員の自律的なキャリア形成の支援に取り組む企業が増えています。実際に取り組むときのやり方について、事例を交えて解説します。(2022年6月7日)
社員のキャリア支援を始めるにあたり、多くの企業が間違えてしまうのが、「これからキャリア支援を始めます」と一方的に発信してしまうことです。具体的に言えば、会社の方向性を示す「経営理念」や「ミッション」を新しくし、新たに「望む人物像」を発信するようなことです。
将来の成長を見据え、会社が社員に対して方針表明を行うのは大切です。しかし、表明する前に十分な説明をしていない場合、社員がそれを「自分ごと」として捉えるのは難しいものです。
今回は、会社の「望む人物像」とキャリア支援を、社員に「自分ごと」として考えてもらうためにはどうすればよいのか、を解説します。

「なぜ、この仕事を選んだのか?」その理由を忘れている
このコラムを読んでくださっている読者の皆さんは、現在の仕事や会社を選んだときの決意や期待感を覚えているでしょうか。どんな気持ちや考えで選んだのでしょうか。「この仕事をしてみたい」「この企業で働いてみたい」と思った理由は何でしょうか。
時間に追われ、忙しい日々を送る中で「すっかり忘れていた」という方もいるかもしれません。当初は憧れの仕事に就けたことに気持ちが高まっていたが、今では、その気持ちを思い出すことが少なくなったと感じたかもしれません。
このように私たちは「なぜ、この仕事を選んだのか?」という理由を、普段は忘れて過ごしています。これでは、日々の業務に忙殺される中で、ときにモチベーションを保てなくなることがあっても不思議ではありません。
一人ひとりの社員が「自分ごと」として考える機会を提供
以前、弊社がコンサルティングで関わったある企業は、上司や部下との人間関係は比較的良好だったにもかかわらず、「自分の仕事での役割がはっきりしない」「仕事の優先順位があいまい」などの理由で仕事がつまらない、仕事に合っていないと感じる方が多いという状況に陥っていました。
そんな中、仕事を通じ、成長と貢献を実感してもらうことを目指して「仕事の意義や役割を再確認、明確化する」ための2時間程度の研修を行いました。研修では、あなたは仕事を通じて「誰に貢献していますか?」「誰を幸せにできますか?」そして「それをどうやって実現しますか?」という3つの質問の回答を考え、チーム内でディスカッションをしてもらいました。
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●文/�盒恐軾�(たかはし まさみ)
株式会社ココティアコンサルティング代表
大学卒業後、大手化学メーカー、外資系製薬会社勤務を経て、2013年にカウンセリングルームを開設し、心理カウンセラーとして独立。2017年、組織で働く人たちが心身共に健康で、イキイキと働ける職場づくりをサポートする株式会社ココティアコンサルティングを設立。所有資格は公認心理師、キャリアコンサルタント(以上、国家資格)、臨床心理士(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会認定)など。
https://cocotia.co.jp/
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