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職場や家庭など、日常のさまざまなシーンで起こるメンタルの不調やストレスへの対処を解説します。(2022年6月14日)
モチベーションの下がりやすい季節には、ミスが生じやすくなる
6月から7月半ばごろにかけては、1年のうちでも仕事へのモチベーションが最も下がりやすい季節の1つだと言われています。4月入社の新規スタッフは、職場の雰囲気に慣れ、仕事の全体像を把握し始めるころ。「思い描いていたのと違うな」「自分に向いているのだろうか?」などと考え始め、仕事への迷いが生じやすい時期でもあります。既存スタッフは、この時期は梅雨の気だるさも手伝って、中だるみをしやすい傾向があります。
こうした状況にあると、ケアレスミスやインシデントが生じやすく、上司はハラハラさせられることが増えるかもしれません。しかし、ミスをきっかけに前向きに話し合えれば、部下のモチベーションは回復し、生産性も向上していきます。
「なぜ?」「どうして?」と部下を詰問すると、防衛体制をとられてしまう
ミスをした部下を注意する際には、言葉の選び方に気をつけなければなりません。例えば、次のような言葉で叱っていませんか?
・なぜ、この点に気づかなかったの?
・なぜ、事前にきちんと確認しなかったの?
・どうして、気をつけていなかったの?
このように「なぜ?」「どうして?」という質問をいくつも浴びせると、受けた人の脳はその言葉を「攻撃」と認識し、とっさに防衛体制をとろうとします。すると、「え〜っと、先輩から事前に連絡を受けていなかったので…」と確認ミスを棚に上げて言い逃れをしたり、「1人しか現場にいないので、確認しようがないじゃないですか!」と逆ギレしたり、「分かりません」と貝のように固まって思考停止状態になってしまったり…。そんな反応に終始してしまうものです。
問題の原因分析は大切。ただし、ミスをした本人を追及しすぎると逆効果
もちろん、問題の原因を探ろうとすることが、すべて悪いわけではありません。例えば、自動車メーカーのトヨタには「5回のなぜ」という考え方があります。問題が生じたときに「なぜこうなったのか?」と5回分析を繰り返し、問題の真因を突き止めることが再発防止の徹底に役立つとされています。
しかし、この「なぜ?」「どうして?」を使ってミスを起こした本人を追及しすぎると、受けた側の心では、上記で説明したような防衛本能が喚起されて本人は反省できず、再発防止策のアイデアも浮かばなくなってしまいます。
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●文/大美賀直子(おおみか なおこ)
メンタルケア・コンサルタント、公認心理師・産業カウンセラー
大学卒業後、出版社やIT関連企業などで編集職に携わった後、独立。心理学を学び、メンタルヘルスに関するさまざまな資格を取得。インターネットやテレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、多様なメディアでメンタルヘルスやコミュニケーションに関する情報発信を行う。働く人の心の健康に関する造詣が深く、産業分野でのカウンセラー、研修講師として十数年の実績をもつ。所有資格は公認心理師、精神保健福祉士(以上、国家資格)、産業カウンセラー。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)、『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)、『どうして会社に行くのが嫌なのか』(アスキー新書)など多数。
https://www.mentalcare555.com/
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