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社員の自律的なキャリア形成の支援に取り組む企業が増えています。実際に取り組むときのやり方について、事例を交えて解説します。(2022年7月5日)
企業が「自社の望む人物像やキャリア」を提示して目指すゴールが明確になった後、社員一人ひとりがゴールに向かって動き出すためには、今現在の自分自身の「キャリア」を理解しておくことが重要です。現状を知らなければ、「どうやってゴールにたどり着いたらよいのか?」が、分からないからです。
自分のキャリアを把握するには、これまで仕事を通じて「どんな経験をしてきたのか」「どんな知識やスキルを獲得したのか」を客観視する必要があります。そのためにすべきことが「キャリアの棚卸し」です。

自分を客観視できる「キャリアの棚卸し」
「キャリアの棚卸し」とは、自分が得た知識やスキル、経験、能力や資格などを確認することです。かみ砕いて言えば、キャリアという「目に見えづらい無形の財産」を、これまでの仕事を振り返りながら書き出すことによって「見える化する」という作業です。
入社してからこれまでの間、「いつ、どんな仕事をしたのか?」を具体的に洗い出してみましょう。その際、これまでの所属部署や肩書なども時系列に書き出してみます。同時に、当時印象に残っている出来事などがあれば追記することもお勧めです。例えば、「新規顧客を獲得できた」「初めて部下ができた」「社内で表彰された」などの出来事です。
書き出したものを眺めて、さらに「自分が得意なこと」や「好きなこと」、あるいは「もっと伸ばしたいスキルや知識」など気づいたことがあれば、ぜひ書き足しておいてください。
自分のキャリアを低く見積もらない
これまで、さまざまなキャリアを持った方々からキャリア相談を受ける中で、実際に「キャリアの棚卸し」をやっていただく機会が数多くありましたが、自分のキャリアを低く見積もってしまう方が多い印象があります。
例えば、
・たまたまうまくいっただけで自分の実績とまでは言えない
・簡単な試験で取れる資格だからキャリアと言えるほどでもない
・ずっと同じ職種の仕事をしてきたので、知識やスキルがあっても偏っている
など、自分の経験やスキルは「大したことではない」と考えてしまうということです。これはとてももったいないことです。
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●文/�盒恐軾�(たかはし まさみ)
株式会社ココティアコンサルティング代表
大学卒業後、大手化学メーカー、外資系製薬会社勤務を経て、2013年にカウンセリングルームを開設し、心理カウンセラーとして独立。2017年、組織で働く人たちが心身共に健康で、イキイキと働ける職場づくりをサポートする株式会社ココティアコンサルティングを設立。所有資格は公認心理師、キャリアコンサルタント(以上、国家資格)、臨床心理士(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会認定)など。
https://cocotia.co.jp/
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