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できる人が辞めない職場づくり/岡本文宏

第6回「成長できる」と思える職場からは、人は離れない

どんなに優秀な人を採用しても、すぐに辞められてしまったら意味がありません。定着率は働きやすさを測る指標であり、会社の生産性を左右します。(2022年9月13日)

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定着率を高めるのに不可欠なこと

 

 人は仕事を通して「成長する」ことを望んでいます。これは、アルバイト、パート、正社員に関係なく、業種を問わず、共通しています。

 

 成長できると思える職場から、スタッフは離れていきません。なぜなら、その思い(成長欲求)は、上限がなく、以前よりもステージが1つ上がったとしても、その瞬間に次の目指すべきゴールが現れて、そこに向けて進みたいという欲求が出てくるからです。これは、心理学者のマズローの5段階欲求説やアルダファーのERG理論でも言及されていることです。

 

 成長し続けられる職場環境を作ることは、人材の定着率を高めるには不可欠だと言えます。逆の場合は、自分をもっと伸ばせる企業に転職してしまいます。

 

 

 

 

フィードバックで成長を自覚させる

 

 成長したと思わせるには、経営者、上司がスタッフに対して、フィードバックを行うことは欠かせません。その際、「細かく」「回数多く」行うことがポイントです。どんな小さなことでもよいので、以前よりも成長した、良くなったと感じられれば、そのことについて伝える機会を持ちましょう。そうすれば、自分のことを常に気にかけてくれていると思えるので、「承認欲求」も同時に満たせて、モチベーションも高まります。

 

 フィードバックは、口頭、LINEなどのWebメディア、手紙(メッセージカード)など、複数のツールを使って、積極的に行いましょう。タイミングは、気づいたときにすぐに行うのが基本です。スタッフとしては時間をおいてから受け取るよりも、ジャストタイムでフィードバックされた方が心に刺さります。

 

 自分自身で成長したと感じさせるために、以前の自分と簡単に比較できるようにしておくと良いでしょう。一番分かりやすいのは、仕事の結果を「数字」で表すことです。販売や営業職であれば、売上金額や客単価、アポイントの件数などは数字で結果が表れるので、それを比較すれば自分の成長が一目同然です。

 

 ただ、バックオフィス業務に携わっているなど、仕事の結果を数字で表せないスタッフもいます。そういう場合でも、工夫次第で結果を数字で表すことができる場合もあります。例えば、作業を完了させるスピードを計測して「どれくらい短縮できたか?」や「一定時間内にどれだけ業務をこなせるのか?」を比較したり、ミスの発生率の推移を検証することなどが考えられます。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/

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