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働くヒトのメンタルケア/大美賀直子

メンタル不調に至るまでの「3つのターム」を把握し、心の病を防ぐ!

職場や家庭など、日常のさまざまなシーンで起こるメンタルの不調やストレスへの対処を解説します。(2022年9月13日)

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メンタルヘルスが崩れるまで

 

 9月に入ると新規プロジェクトが動き出したり、夏の間に「休眠」状態になっていた仕事の処理に追われるなどして、急に忙しくなる部署もあるのではないでしょうか。こうした中、知らず知らずのうちにストレスが蓄積し、心身の健康がむしばまれてしまう方も少なくないかもしれません。

 メンタルヘルスが崩れるまでには、「3つのターム」を経験するとされています。

 

 最初のタームは「警告反応期」です。慣れない仕事を始めたり、難しい仕事を複数抱えるなどのストレス状態が続くと、心身はアラームを発します。食欲の低下や筋肉の緊張、胃の痛みを感じるなどの体調の変化がそのサインです。
 さらにストレスがかかると、次のタームである「抵抗期」に突入します。心身の興奮状態が続いて疲れを感じにくくなるため、警告反応期の不快な症状は治まります。心身がエネルギッシュになったように感じ、つい無理をして頑張りすぎてしまいやすい時期です。

 

 ですが、そのまま無理を重ねると、最終的には「疲弊期」というタームに突入してしまいます。心身の健康がダウンし、治療と休養が必要になる段階です。うつ病などのメンタル不調も、この「疲弊期」に突入したことで生じます。

 

 

 

 

「抵抗期」に無理をしすぎないこと

 

 このように、メンタルヘルスは「3つのターム」を経て崩れていくのですが、健康を守るために必要なのは、「抵抗期」のタームにいるときに無理をしすぎないことです。

 

 心身が興奮しているために気が大きくなり、睡眠を十分にとらなくてもガンガン働ける日が続くかもしれません。ですが、これは目の前のストレスに適応するために、体が過剰にエネルギッシュな状態を保とうとしているためであり、体を十分に休ませなければ、いずれは「疲弊期」に突入してしまいます。

 

 しかも、この「疲弊期」には、自分の限界を自覚できずに移行してしまうことがあるので、要注意なのです。だからこそ、「休みなく働いて、体はヘトヘトなはず。それなのに、なぜだか異様に元気な状態が続く」、このような感覚をおぼえるときには、無理をせずに休養をとることが大切です。

 

 

本人が、自分のメンタルリスクに気づけるように

 

 部下のメンタル不調に気づく際にも、この「3つのターム」を頭に入れておくと対応しやすくなります。

 

 難しい仕事を複数抱えて大変なはずなのに、さらに仕事を増やして頑張ろうとしている様子が見られたときには、「抵抗期」による行き過ぎた行動のサインかもしれません。また、このタームでは気がはやり、小さなことにもイライラすることが増えてしまうことがあります。そのため、周りのスタッフと衝突したり、ちょっと注意しただけで敵意を向けてきたりする場合も、要注意のサインだと思われます。

 

 このような場合、本人の希望に任せて仕事を与えすぎないように気をつけましょう。そして、「最近、興奮しているように見えるよ」「ちょっとしたことにもイライラするようになったね」というように、部下の行動の変化を客観的な視点から伝え、本人が自分のメンタルリスクに気づけるようにしてあげるとよいでしょう。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/大美賀直子(おおみか なおこ)
メンタルケア・コンサルタント、公認心理師・産業カウンセラー
大学卒業後、出版社やIT関連企業などで編集職に携わった後、独立。心理学を学び、メンタルヘルスに関するさまざまな資格を取得。インターネットやテレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、多様なメディアでメンタルヘルスやコミュニケーションに関する情報発信を行う。働く人の心の健康に関する造詣が深く、産業分野でのカウンセラー、研修講師として十数年の実績をもつ。所有資格は公認心理師、精神保健福祉士(以上、国家資格)、産業カウンセラー。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)、『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)、『どうして会社に行くのが嫌なのか』(アスキー新書)など多数。
https://www.mentalcare555.com/

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