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働くヒトのメンタルケア/大美賀直子

頭のカタい上司、気の合わない同僚、取引先のプレッシャー…自分だけではどうにもならないストレス対処法

職場や家庭など、日常のさまざまなシーンで起こるメンタルの不調やストレスへの対処を解説します。(2022年10月11日)

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あなたのストレス対処法は?…コーピングの傾向をチェック

 

 頭のカタい上司、気の合わない同僚や部下、会社や取引先からのプレッシャーなど、仕事をしていれば、自分ではどうにもならないストレスと付き合っていかなければなりません。

 

 ストレスに対処することを「コーピング」と呼び、コーピングには主に「問題焦点型」(問題解決のための行動)と「情動焦点型」(気持ちをケアする行動)の2種類があります。仕事のストレスに直面したとき、下記のA(問題焦点型)とB(情動焦点型)のどちらの行動を取ることが多いでしょう。まずはご自分のコーピングの傾向をチェックしてみましょう。

 

 

 

 

 日頃ストレスがたまりやすい人は、AかBか、どちらかの対処法に偏っていることが多いと感じます。2つのコーピングの良さを生かして、バランスよく使いこなせていないのです。

 

 

コーピングに偏りがあると、ストレスはうまく解消できない

 

 問題焦点型と情動焦点型、2つのコーピングについて説明しましょう。

 

 問題焦点型コーピングが多い人は、ストレスに直面したときに、情報を集めたり、対策を検討したり、計画を立てたりして、なんとか解決しようとします。問題解決のための知識と経験が増えるため、一見ストレスに強くなれそうに思われますが、このやり方だけでなんとかしようとしても、うまくいかないことも多いものです。

 

 ストレスの原因となる相手と話し合っても、人によっては合理的な話し合いができないこともあるでしょうし、綿密に計画を立てても予測できないトラブルが起こり、計画倒れに終わることもあるからです。

 したがって、問題焦点型コーピングだけに偏っていると、「解決」にこだわりすぎるあまり、逆にストレスを増やしてしまうこともあります。

 

 

 

 

 一方、情動焦点型コーピングが多い人は、ストレスに直面したときに、気持ちを落ち着かせたり、楽しいことを考えたりすることで、ストレスをやりすごそうとします。
 こまめに気持ちのケアができるため、ストレスはたまりにくいのですが、このやり方に頼りすぎていると、ストレスを回避することにばかり意識が向き、問題解決のためのノウハウは身につかなくなります。

 

 そのため、情動焦点型コーピングだけに偏っていると、ストレスの蓄積と発散のループの中をぐるぐると漂うだけになってしまいます。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/大美賀直子(おおみか なおこ)
メンタルケア・コンサルタント、公認心理師・産業カウンセラー
大学卒業後、出版社やIT関連企業などで編集職に携わった後、独立。心理学を学び、メンタルヘルスに関するさまざまな資格を取得。インターネットやテレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、多様なメディアでメンタルヘルスやコミュニケーションに関する情報発信を行う。働く人の心の健康に関する造詣が深く、産業分野でのカウンセラー、研修講師として十数年の実績をもつ。所有資格は公認心理師、精神保健福祉士(以上、国家資格)、産業カウンセラー。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)、『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)、『どうして会社に行くのが嫌なのか』(アスキー新書)など多数。
https://www.mentalcare555.com/

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