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求職者の転職活動や新入社員の意識調査など、当社が行ったアンケート調査や公的機関の統計データから、採用活動のポイントや定着のヒントなどを考察します。(2022年10月25日公開)
会社を辞める理由
なぜ、会社を辞めるのでしょうか。その主な理由の1つに、給与に対する不満があげられます。現在、正社員で働いている人に「現在の勤務先で不満に感じること(複数回答)」を聞いたところ、最多は「給与」(58.3%)でした。
Q.あなたは、現在の勤務先のどのようなことに「不満」を感じていますか?
(出典:正社員転職に関するアンケート調査)
給与に不満を感じる理由は何でしょうか。心の声を想像すると「私はあの人よりも会社に貢献している」「私の仕事はもっと評価されてもいいはずだ」「なぜあの人だけが評価されるのか?」などが考えられます。誰でも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
こうした不満を感じてしまう理由の根本には、「給与の決め方に納得がいっていない」という不信感があることが考えられます。例えば、AさんとBさんの給与が違う場合、その理由を客観的に説明できますか。「人望があるから」「やる気があるから」「視野が広いから」といった主観的なことでは納得は得られないでしょう。「私は会社に貢献している」「あの人よりも私のほうが優れている」というのと同じ文脈だからです。客観に基づいた説明が求められます。
転職者が聞きたいホンネ
転職を経験していたり、希望している人に「もし、応募した企業や応募を検討している企業に勤務している人から本音を聞けるとしたら、何を聞きたいか?」を聞いたところ、最多は「賃金(月収・年収等)の納得感」(62.2%)でした。
Q.もし、正社員の転職活動中に、応募を検討している企業で実際に働いている人に質問できる機会があったら、あなたはどんなことを聞きたいですか?
(出典:正社員転職に関するアンケート調査)
納得感を得るのに必要なことの1つは、公平性です。給与の公平性は2つあり、1つは社内での公平性です。自分の給与が「ほかの人と比べてどうなのか?」と思うことで、特に理由もなく低ければ不満を持つでしょう。もう1つは社外での公平性です。自分の給与が「他社と比べてどうなのか?」ということです。同業他社の給与は特に気になり、不当に低ければ退職につながる可能性もあります。
とは言え、公平性の実現は難しいと言わざるを得ません。能力評価は数値化しづらく、たとえ基準を決めていても評価者によって捉え方は異なり、評価にはブレが生じます。また、低い評価をつけられた人は、どんな説明を受けても納得できないものを感じるのではないでしょうか。
●文/三宅航太
2004年、株式会社アイデム入社。東日本事業本部データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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