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働くヒトのメンタルケア/大美賀直子

部下の心に近づくためのさりげない「謝りの一言」

職場や家庭など、日常のさまざまなシーンで起こるメンタルの不調やストレスへの対処を解説します。(2022年12月6日)

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迷惑をかけたときに「謝る姿勢」を部下に示す大切さ

 

 部下との良好な関係を結んでいる上司は、たとえ「自分のせいではない」と感じたときにでも、さりげなく「謝りの一言」をプラスしているものです。
 心理学には「行為者・観察者バイアス」という理論があります。何かの不都合が起きた際、行為者はその原因が「自分以外」(偶然の作用、環境のせいなど)にあると捉えやすいのに対し、それを見ている観察者は、不都合の原因は「行為者」にあると捉えやすいのです。

 

 

 

 

 このバイアスによると、たとえば時間や締め切りに遅れた人(行為者)は、たいていの場合「遅れたのは不可抗力によるもの。だから自分は悪くない」というように感じています。ですが、一方の待たされた側(観察者)はその行為をクールな目で見ています。たいていは「プロとして、万難を想定して早めに行動するべきだったのでは?」というように感じているのです。

 

 そのため、たとえ「自分は悪くない」と思っていても、他人に心配をかけたり、何らかの迷惑をかけてしまったなら、下手な言い訳をしたり、うやむやにしたりしない方がいいのです。どのような事情であれ、相手が誰であれ、まずは相手の気持ちを思いやって「心配をおかけしました」としっかり謝ることです。もちろん、「謝りの一言」を伝えた後には、遅れた理由もしっかりと伝えましょう。上司がこのような伝え方をしていれば、部下も上司の言葉をモデルにして「謝り上手」になれるでしょう。

 

 

上司の「謝りの一言」はミスをした部下の心にグッとくる!

 

 信頼される上司は部下が不注意でミスをしたときにも、次のようにさりげなく「謝りの一言」をプラスしているものです。

 

「あなたがこんなミスをするなんて、何か抱えていることでもあったの? だとしら、早くその気持ちに気づいてあげたかった。気がつけなくてごめんね」

 

 自分の不注意でミスをしたのに上司がこんな風に謝りの言葉をかけてくれたら、部下はどう思うでしょう。「上司にそこまで言わせて申し訳ない」という気持ちが湧くとともに、「上司がこのような言葉までかけてくれるなんて、とてもありがたい」、そんな感謝の気持ちがじわじわと湧いてくるのではないでしょうか。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/大美賀直子(おおみか なおこ)
メンタルケア・コンサルタント、公認心理師・産業カウンセラー
大学卒業後、出版社やIT関連企業などで編集職に携わった後、独立。心理学を学び、メンタルヘルスに関するさまざまな資格を取得。インターネットやテレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、多様なメディアでメンタルヘルスやコミュニケーションに関する情報発信を行う。働く人の心の健康に関する造詣が深く、産業分野でのカウンセラー、研修講師として十数年の実績をもつ。所有資格は公認心理師、精神保健福祉士(以上、国家資格)、産業カウンセラー。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)、『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)、『どうして会社に行くのが嫌なのか』(アスキー新書)など多数。
https://www.mentalcare555.com/

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