パート・アルバイトの採用は何が有効?!
あなたの会社では自社のスタッフに何を求めているのでしょうか? 企業へのアンケート調査から浮かび上がったスタッフに求めるものから、パートのやる気や自主性を引き出す方法を探ります。
◆はじめに
パート・アルバイトを採用する手段はいろいろありますが、どうすれば自社で活躍してくれる方を効率的に採用できるのでしょうか。
私はアイデムで求人広告の営業として、十数年にわたり各企業の採用現場に立ち会ってきました。今回は、そうした経験および「パートタイマー白書」のデータを踏まえ、私の考えをお伝えしたいと思います。
◆募集の手段は「ハローワーク」の利用が圧倒的!
最初に、企業が現在、どのような情報媒体や方法でパート・アルバイトを募集しているのかを確認しておきましょう。募集の方法として、圧倒的に多いのが「ハローワーク:66.5%」。回答企業の実に7割近くが、単独あるいは他の手段と併用して「ハローワーク」を利用していると答えています。
つづいて「従業員の紹介:32.3%」「自社のホームページ:26.4%」となり、ここまでは環境さえ整っていれば費用のかからない手段です。
経費をかけずに告知しつつ、「集まらない」などの状況に応じて、「新聞折込:19.9%」「有料の求人情報誌:18.3%」「フリーペーパー16.3%」「PC求人サイト:14.3%」などの有料媒体を利用する、といった企業の動きが見てとれます。
◆求職者は何で仕事を探す?
次に、パート・アルバイトで働く方に、「もし次のパート・アルバイト先を探すとしたら、どのような情報媒体や方法で求人企業を探すか」たずねた結果をご紹介します。
こちらもハローワークは強く、半数(50.0%)のパート・アルバイト希望者に支持されています。しかし、最も多いのはフリーペーパーの53.1%。PC求人サイト(45.3%)や新聞折込(44.4%)も半数近くあります。これを年代別に見てみると、世代によって利用している媒体に違いがあるのがよく分かります。
ハローワークを利用することは、人材採用の有効な手段であることは間違いありません。半面、利用する求職者に世代間格差があることから、「より自社にあった方」を「スピーディに」採用するためには、自社が求める人材像に合わせ、複数の媒体や方法を組み合わせることが、確実だと言えるでしょう。
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●文/松嶋清和(まつしま きよかず)
株式会社アイデム 人と仕事研究所 研修プランナー
大学卒業後、大手アパレル商社に勤務、全国の小売店との相談・折衝業務に従事する。その後1998年に株式会社アイデムに入社してからは、13年間に延べ3,000社以上の経営者・人事担当者らと面談。求人広告の営業担当として、また社会保険労務士として、採用および人材活用に関する提案を続けてきた。
現在は同社「人と仕事研究所」にて、採用後の人材育成、教育・研修に特化した企画提案を実施。また「企業側の視点」を肌身に知るキャリアを強みに、キャリア・コンサルタント(CDA)として求職者支援業務にも携わる。特に就活学生向けセミナーでは、自ら講師として、企業が求める人材像などを「シンプルに分かりやすく」アドバイス。入社後に能力発揮できる「真の力」の育成をモットーに、精力的に活動している。
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