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はじめての社員教育/田中勉

第12回 まとめ「教育担当者の心構えと行動」

経営の源泉は人です。企業の存亡は、「人をどう育てていくか」にかかっているといっても過言ではありません。時代環境を踏まえながら、今後の社員教育のあり方について考察します。

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1.すてきな「教育担当者」の姿!

 昨年4月よりお届けした「はじめての社員教育」も最終回となりました。読者の方々のお役に少しでも立てていれば幸いです。

 最終回は全体のまとめとして「教育担当者の心構えと行動」のテーマで社員研修講師の目から見てきた教育担当者の姿をお届けします。講師歴25年で多くのすてきな教育担当者とお会いしてきました。すてきな教育担当者の共通点はすてきな経営者と相通ずるところがあります。それは、「MVP」を持っておられることです。

 1つ目の「M」はMission(使命)…「経営の源泉はすべて人である」ことを認識して、人づくりを我が使命として全力投球しておられる姿です。私の印象に残っているUさんは、入社3年目の若い担当者でしたが新入社員育成に励んでおられる姿が今も鮮やかに記憶に残っています。

 2つ目の「V」はVision…教育理念・体系をしっかり決めて意図的・計画的・継続的に粘り強く人づくりに取り組んでおられたベテラン担当者O部長の姿が印象に残っています。O部長は定年後も社内講師として後進の指導に当たっておられます。

 3つ目の「P」はPassion(情熱)…熱血能力開発課長のIさんは研修時間中も熱心でしたが、研修終了後の懇親会(飲み会)で人生のこと・仕事のことを熱く研修生と語っていた姿がありました。このようにビジネス人生で教育担当者になることは企業の人づくりの中核を担うのですから全力投球で臨みたいものです。



2.「研修目的と目標」は明確ですか?

 ある大手企業の教育担当者Kさんが、「田中講師(私)と研修の打ち合わせをするときは、『今回の研修目的・目標はどのようなことですか? また研修への想い・背景についてもお聞かせください』と尋ねられることをいつも意識しておけよ」と他部署へ異動されるときに次の担当者に引き継いでおられたそうです。

 私は研修企画作成や研修をお引き受けするときに、必ず5W2H(Why.What.Who.Where.When.How many.How to)でお尋ねすることにしています。なぜなら研修目的と目標がしっかりあれば良い研修になりますが、不明確や曖昧な場合は研修をすることが目的になっていることが多いものです。研修は「指導育成」の手段であり目的になったときから単なる行事と化してしまいます。

 教育担当者として、教育目的と目標を明確にしてから教育手段(集合研修・OJT・通信教育・自己啓発等)を選び、教育会社や講師についても最適のところに依頼することが肝要です。ベテラン教育担当者で研修実施が目的になっている場合が多く見受けられます。くれぐれも留意しておきたいことです。



3.研修の「企画・計画・準備」は早めに!

 どのような仕事についてもスピードと段取りが決め手となります。研修についても同じことが言えます。研修の企画・計画は早め早めに策定して、講師・会場等の手配も早めにしたいものです。特に新入社員入社時研修などの各社同時期に実施される研修については、半年くらい前には企画・計画・手配を終えたいものです。

 また、研修準備についても1カ月前〜2週間前までに終えたいものです。そして、研修当日は研修講師・内容等を研修生目線(学ぶ人の立場)で体感したものです。その体感が教育の質的向上に不可欠だと確信しています。なぜなら、講師の立場から見ていてスピーディで段取りの良い企業の教育・研修ほど教育効果が高いからです。人づくりは意図的・計画的・継続的に実施することにより効果が現れます。

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田中勉
●サービス企業、教育企業で人事、教育、事業開発担当マネージャー、役員(専務)を経て、現在「温故知新」研究所・代表。企業の社員研修をはじめ、講演、セミナー等で活動。自らも営業の現役として、科学的で人間的な営業活動を実践中。日本営業道連盟・代表・九段・正師範。
http://homepage3.nifty.com/consul_tanaka/

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