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ヒトが辞めない会社の採用活動

第3回「定着と円満退社」

採用活動は、採用して終了ではありません。すぐに辞められてしまったら意味がないからです。定着・戦力化までを見据えた採用活動について考察します。(2023年12月12日)

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退職者と良好な関係を築く

 近年、アルムナイネットワーク※1を導入し、退職者との関係づくりに取り組む企業が増えています。理由は、人手不足に対応するための人的リソースの確保です。
 アルムナイネットワークは欧米企業では一般的で、背景に平均勤続年数が短く、人の流動性が高いことがあげられます。日本では、結婚や配偶者の転勤などによる退職者の再雇用制度は一般的ですが、アルムナイネットワークは退職理由を問いません。

※1:退職者たちのコミュニティー。アルムナイ(alumni)は卒業生や同窓生と訳され、人事用語で定年退職者以外の離職者、OB・OGを意味する

 退職者を再雇用したり、協働したりするメリットは、端的に言えば仕事がしやすいことです。自社の社風や文化を知っているのでミスマッチが起きにくく、能力や人柄を把握しているため、即戦力として期待できます。





退職エントリとオフボーディング

 企業が退職者との関係維持に取り組む理由は、もう1つ考えられます。退職者の声がSNSなどで発信されるようになったことで、いわゆる「退職エントリ」への対応です。「退職エントリ」とは、退職した理由や背景などを退職者自らがネット上に投稿(エントリ)することを指す言葉で、SNSの隆盛に伴ってIT関連企業に勤める人を中心に広まりました。退職者との関係づくりは、自社の評判に対するリスクヘッジと言えます。

 退職の意思表明をした人をサポートするオフボーディング※2という施策があります。実際に退職するまでの間、良好な関係を築きながら快く送り出すことです。目的は、自社に対する不満や課題を聞き出して定着率の向上に生かしたり、アルムナイネットワークへの誘導につなげたりすることなどがあげられます。

※2:対語の「オンボーディング」は、新規採用者の即戦力化と離職防止を目的とした、採用から戦力化までの受け入れプロセスのこと。新卒社員に限らず中途採用者、幹部クラスなど、すべての新規採用者が対象となる

 退職者との関係づくりはさまざまメリットを秘めていますが、実際に再雇用することになると課題もあります。人事評価で「過去の在籍分を考慮するかどうか」などの処遇問題や、辞めても戻れるのは「退職を助長しかねない」という懸念もあります。既存スタッフの反応も気になるところです。復帰を歓迎される人でなければ、職場の雰囲気が悪くなる可能性もあります。
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●文/三宅航太
2004年、株式会社アイデム入社。東日本事業本部データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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