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「企業は人なり」と言います。モノもカネも、要はヒトが作るからです。では、その「人」は、いったいどうすれば育つのか? 日本を支える中小企業の経営者に、自身の現場体験に基づく独自の考えをうかがいます。
少子化なのに「園児」が増え続ける幼稚園
毎朝、480人。埼玉県八潮市の八潮ちくみ幼稚園に登園してくる、元気な子供たちの数である。
団塊ジュニアが入園し始める1977年に園児約100人で創業。その後200人程度で推移し、1994年に300人を超えてからは右上がり。創業35年となった今年、過去最高を記録した。
この間、世は少子化の一途である。1人の女性が一生に産む子供の数を示す合計特殊出生率は、1980年に1.75だったのが、1990年1.54、2000年1.36となり、2005年には、1.26まで落ち込んだ。
幼稚園にとっては、マーケットの絶対的な縮小に他ならない。しかも、働くお母さんが増え「長時間預かってくれる」保育園を選ぶ家も増えている。
職員自ら、経営理念を「行動指針」に落とし込む
なぜ、同園に園児が集まるのか?
「私たちの保育にかける思いが、先生ら職員を通じて保護者の方に、伝わっているからだと思います」。理事長の青木邦彦さん(写真右)は、園長である奥さまの澄子さん(写真右)と2人で切り盛りしてきた歴史を振り返り、こう話す。
思いとは、すなわち「園児と保護者にとって素晴らしい思い出となる」「園児がその後の人生をしっかり生きていくための基礎力が身につく」幼児教育機関でありたい、ということだ。
これを、職員に文字で伝えるのが、「園発展計画書」。経営の理想、経営理念・基本方針などを、B6版全24ページの冊子にまとめ、先生から送迎バスのドライバーまで、職員全員に配布している。
一方「園発展行動指針」は、「園発展計画書」に記された思いを、“具体的な行動で”保護者や園児に伝えるためのものである。例えば、掃除の仕方から、あいさつ、朝礼・終礼まで、細かく手順が書かれている。
ポイントは、このすべてを、職員自ら決め、書いていること。つまり、理念が単なる「お題目」となっていない。
保護者は、だからわが子を、同園に入れたがる。
「思い」を「伝える」人材育成
思いを伝える、具体的行動。
その最も分かりやすい1つが、毎年250部配布する「手作りの入園案内」、と青木さん。先生たちが毎年デザインを考えて、色画用紙に型紙をあてクマさんの鼻など細かいパーツ一つひとつまで切り取り、張り合わせて、作っていく。
園児に対する日々の指導も、理念に照らし、より望ましいやり方を追求する。例えば水泳や体操は、担任ではなく選任コーチに担当させる。一方、担任指導によるお遊戯会は、親が見てわが子の成長に驚き涙するほどの完成度。また、「履物をそろえる」「整理整頓」「あいさつ」など、“人として”大事なこともしっかり、しつけていく。
それも、明るく、楽しく、伸び伸びと―。
そこで重要となるのが、これらができる人材育成。青木さんは、「けっこう育ってきたと思います」と自負する。
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所在地/埼玉県八潮市鶴ケ曽根124
創業/1977年
従業員数/45人
基本金/11億3300万円
年商/3億2300万円(2011年3月期)
事業内容/幼稚園、2歳児教室、体操・スイミング・サッカー教室等の運営
ホームページ/ http://www.yashio-chikumi.ac.jp/
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