第3回「リーダーの要諦とは?」
新卒社員などの若年層を部下に持つ現場マネジャーに向けて、リーダーとしての心構えやマネジメントの手法などを解説します。
私が管理職になったとき、新任管理職研修で人事部長から教えてもらったのが、以下の「リーダーの要諦」でした。要諦とは、物事の最も大切なところ、肝心かなめの点という意味です。
■リーダーの要諦
1.常に生き生きしている
2.あるべき姿を追い求める
3.卑しくない
そして以後、この「リーダーの要諦」は、私のマネジメント上の行動規範のようになりました。毎年、手帳を買い換えると、表紙を開けたところに大きくこの言葉を書いて、長く管理職を務めていても、慢心してはならないと自分を戒めていたのです。今回は、この3つについて解説したいと思います。
1.常に生き生きしている
リーダーは、その組織の中で誰よりも生き生きとした存在でなくてはなりません。リーダー自身がやる気がなかったり、自信がなかったりしているのに、その部署がやる気と自信にあふれているなどということは絶対にありえないのです。
「うちの部下は朝のあいさつに元気がない」と部下を非難している上司は、たいてい部下に対して元気に「おはよう!」とあいさつしていないものです。同様に、「うちの部署は、会社への批判が多くて困る」と嘆いている上司は、その本人が愚痴っぽかったり、会社への不平不満を言っていたりしています。
職場は、上司の写し鏡です。職場に気になることがあったら、まず自分自身を振り返ってみてください。
「職場は、一将の影」という言葉があります。「一将」がリーダーで、「影」の意味は、同じ形になるということです。つまり、リーダーが走り出せば、影も走り出しますし、リーダーが立ち止まれば、影も立ち止まる。リーダーが頭を抱えれば、職場という影も頭を抱えてしまうのです。
職場に望むものがあるのなら、まずは上司自身が体現することが肝心です。だからこそ、職場を活性化したいのなら、リーダー自身がまず部下の誰よりも生き生きとしていなければならないのです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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