株式会社エストコーポレーション/ゲーム感覚で、会社と社員をレベルアップさせるクエスト制度
人材育成や働きやすい職場環境の実現などを目的した、組織活性化のための制度事例を紹介します。
医療・福祉ITベンチャーの株式会社エストコーポレーションは、2015年6月に「エストクエスト制度」を開始した。経営幹部からの任務(クエスト)に任意で挑戦し、達成した社員は報酬を得ることができる。クエストは手配書をモチーフにデザインされ、社内の掲示板に張り出す。ゲームのようなユニークな社内制度だ。
同社は2007年に設立され、医療業界をはじめ、福祉業界、医師会、自治体に対して、さまざまなサービスを提供している。 管理部の事業部長、森脇かほりさんは同社の使命を「豊かな医療・福祉社会の実現」だと言い、社員の成長意欲を高める人事制度を考え続けている。森脇さんにクエスト制度の意図を伺った。
―クエスト制度とはどんなものですか?
「エストクエスト制度」とは、社内の壁に掲示された、経営幹部からの任務(クエスト)を、やってみたい社員がチャレンジし、達成したら報酬(ポイント)がもらえるという制度です。このポイントは当社独自の福利厚生プログラム内で、ブランド品やリゾートホテル宿泊、家電など80万点あるサービス・商品と自由に交換することができます。また半期に一度、1ポイント1円の換金も可能です。

管理部 事業部長 森脇かほりさん
「クエスト」は、ロールプレイングゲームで、“ゲームマスターからプレイヤーに課されるお題”という意味で使用されることが多い単語です。クエストをクリアすることでパワーアップしていくゲームのように、設定値以上の目標達成や、よりよい会社づくりに積極的に挑戦してほしいという思いからこの制度を設計しました。
「エストクエスト制度」には、「事業部クエスト」と「エストクエスト」の2種類の「クエスト」があります(下表参照)。「事業部クエスト」は各事業部長が事業部員に出すクエストで、仕事に直結するものが多いですね。「エストクエスト」は役員・幹部陣が出すクエストで、イベントの企画など全社員をまきこむものです。防災マニュアルを作れというクエストもありましたね。 
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●株式会社エストコーポレーション所在地:東京都千代田九段北4-1-28 九段ファーストプレイス6F設立:2007年7月社長:清水史浩資本金:5億498万円(資本準備金含む)従業員:63人(2015年6月1日現在)事業内容:特定健診(住民健診・企業健診等)、医療情報電子化サービス、二次予防事業対象者把握業務・介護予防教室の運営、医療機関検索・予約サイトの運営などホームページ/ http://est-corporation.jp/
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