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ビジネスパーソンの心技体

思考力を鍛える〜論理・感情・直感のトライアングル思考術〜

心身ともにコンディションを整えて仕事に臨むための知識やヒントを、各分野の専門家が解説します。

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論理的思考は一番鍛えやすい

 

 人間の思考には、直感と感情と論理があって、それぞれを鍛える必要があります。これらを混同しても、どれかに偏ってもビジネスで成果を上げ続けることはできません。

 

 このうち、「論理」が大事だというのはよく言われることですし、一番、鍛えやすいものでもあります。ビジネスの世界における「論理」というのは、理由が説明できる、ということです。これも、実は簡単な話で、2つの物事のうち、どっちが先でどっちが後かが分かればいいだけのこと。先に起こったことが原因で、後に起こったことが結果に決まっています。結果の理由は原因です。では、原因の原因は? 原因の前に起こったことを探せばいいだけのことです。常にこまめに情報収集していれば、ビジネスの世界における「論理」は、ほぼ問題ないかと思います。観察し、調べ、コツコツ考えていくのが「論理」の働きです。

 

 

 「論理」は、特に、人の話を聴くときに使うと有効です。もし、つながりが分からない、因果関係が逆転しているような話し方をしている人がいたら、そこを指摘してあげることで、相手は、あなたのことを、「何て論理的思考がデキている人なんだ」と思うはずです。子供向けのアニメの中で小学生になった高校生でも、旅情あふれるミステリーモノでも、探偵役(とその仲間)がやっているのはこういうことです。

 しかし、一流と言われるビジネスパーソンを見ると、単に「論理」だけではないということが分かります。

 

 

 

感情思考をうまく使う

 

 例えば「感情」は、あなたや周囲の人の、統合の状態を示してくれます。怒ったり泣いたり笑ったりすれば、すっきりしてストレスが軽減します。問題は、それを人に無自覚にぶつけると、人間関係に悪影響を及ぼす、ということです。

 

 それでは、「感情」は悪いものか、というとそうではありません。人を動かす名演説にはその人の気持ちのこもり具合が影響するでしょうし、それは、もし、あなたが部下に仕事を依頼するときにも同じことです。部下が成果を出し、褒めるときに「論理」だけで褒めても部下はうれしくもなんともないでしょう。

 

 人間は、感情を直接、共感的に受容する脳の構造を持っていると言います。結婚式の親への感謝の気持ちをつづった手紙の音読で泣いてしまうのは、実は、内容に感動しているだけではなく、読んでいる新婦の感情に共感してしまっているからです。部下や周囲の人の心を動かし、やる気を引き出したり、チームに一体感を与えたりするためには、この「感情」というものを上手に表現できるようになることが重要です。

 

 私が個人的によくやっているのは、自分の中の「感情」の存在に敏感になることです。そして、その「感情」の原因を「論理」で探る、というものです。こうすることで、自己矛盾なく、「感情」を受け入れることができます。

 

 例えば、怒りの感情、悲しみの感情が出てきたときに、これがどうして出てきたのかを考える。そうすることで、人に感情をぶつけることがなくなります。ちなみに、アメリカでこの感情トレーニングを普及させるための非営利団体があるのですが、その団体名を「Six Seconds」と言います。つまりは6秒という意味で、感情をぶつける前に6秒間、その感情に向き合うことで、感情をコントロールできる、というものです。

 

 優れたビジネスパーソンは自分の感情を知り、有効なときにそれを放出できるトレーニングが出来ています。しかもそれは、訓練次第で、誰でもできることなのです。

 

 

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●文/原口佳典(はらぐち よしのり)
ビズナレッジ株式会社代表取締役、株式会社キャリアクリエイツ代表取締役、株式会社コーチングバンク代表取締役
1971年福岡県生まれ。早大卒。出版・IT業界を経て、コーチとコーチングを一般に紹介するサービス「コーチングバンク」を開設。著書に「人の力を引き出すコーチング術」(平凡社新書)、「100のキーワードで学ぶコーチング講座」(創元社)がある。講演・研修・セミナーの登壇実績多数。一般社団法人日本支援対話学会代表理事、一般社団法人国際コーチ連盟日本支部事務局長、日本経営品質学会会員、日本コミュニケーション学会会員、日本コーチング学会会員、アカデミック・コーチング学会理事。
http://www.coachingbank.com/coach4+index.id+2.htm

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