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はじめての社員教育/田中勉

第4回 「人間力(根本・基礎力)」強化プログラム

経営の源泉は人です。企業の存亡は、「人をどう育てていくか」にかかっているといっても過言ではありません。時代環境を踏まえながら、今後の社員教育のあり方について考察します。

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1.社会・企業で必要な能力は、家庭・学校で築かれる

 企業内研修担当者・研修講師として30数年間携わってきて、つくづく感じるのは社会や企業で必要な能力の土台は家庭と学校で築かれるという事実です。
 例えば、「約束・時間・ルールを守る」「自分のことは自分で行う(整理・整頓)」「返事・あいさつ・会話をする」「親切・気配り・心配り」「メモ・ノートを取る」などの社会・ビジネスで大切なことの大半は家庭・学校で身につけてくるのが当然なのです。

 ところが、10数年前から前述の当然のことができない新入社員が徐々に増え続けてきました。当初は「生意気な新人だ、あいさつもせずに…」と感じていたのですが、これらの自己管理力やコミュニケーション力や人間関係力は自然に行う習慣系であることに気づきました。そうなのです、彼らは人間・社会人として当然のことを「やらないのではなく、知らない・習慣になっていない」だけなのです。

「知らない・習慣になっていない」のであれば、知ってもらう・習慣にしてもらえば良いと取り組み始めると彼ら新人は短期間に習得してくれます。素直で優秀な新人達ですからすごい理解力・吸収力です。

 中には、素晴らしい人間力・コミュニケーション力・人間関係力を身につけている新人もいます。その新人は家庭養育がしっかりできていたか、体育会系クラブ活動や飲食店アルバイト経験者なのです。
 私の考える「人間力」についての概念を再掲(※第3回に掲載)しておきます。





2.「人間力」はどのようにして身につくのか?

「ヒトは人により人になり、人間に交わり人間になる」という言葉どおり、私たち人間は生まれたときは「ヒト」という動物です。  その動物である「ヒト」が母という「人」に育てられることによって「人」に育つのです。何もできない赤ちゃんが母親の言動を観察してまねて人の感情・理性を得て、話すこと・立ち上がり歩くことなどを習得して自己管理のできる1人の「人」として育つのです。まさしく「三つ子の魂百までも」の時期です。

 やがて、幼稚園や学校などで他人と交わり、コミュニケーション力や人間関係力を身につけて、文字どおり人の間に入ることによって「人間」に成長するのです。また、先生から読み・書き・計算などの教えを受けて人間としての理性も得ていくのです。

 しかしながら、現代社会では少子化などもあり母親がわが子に手や口を出し過ぎ、その結果甘やかして「自己管理(自分のことは自分ですること)」ができない子供を育ててしまいます。また学校では教えることに主眼を置いた教育が長年なされた結果、自ら考え・行動する力の弱い学生を社会に送り出すことになっていました。

※近年は、心ある先生や教育委員会などで学校教育の在り方が改善されつつあります



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田中勉●サービス企業、教育企業で人事、教育、事業開発担当マネージャー、役員(専務)を経て、現在「温故知新」研究所・代表。企業の社員研修をはじめ、講演、セミナー等で活動。自らも営業の現役として、科学的で人間的な営業活動を実践中。日本営業道連盟・代表・九段・正師範。
http://homepage3.nifty.com/consul_tanaka/
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