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誰に対しても応用できる仕事の教え方について、わかりやすく解説します。教え方を学ぶことは、人材育成や定着の施策を考える上でも有効です。
前回、仕事を教えるとき、忙しい中、自分一人で抱え込むのではなく、周囲の人たちを巻き込んで教えることが必要だとお伝えしました。皆さんの周りには、どんな人たちがいるのでしょうか。
今回は周囲を巻き込むための、「人脈マップ」の作成方法をご紹介します。
人脈マップとは?
皆さんは、たくさんの人と関わりながらビジネスを進めていると思います。いわゆる人脈ですね。この人脈を教える相手に紹介することで、「周囲の協力を得て教える」ということが可能になってきます。しかし、人脈は目に見えませんので、「見える化」していくことをお勧めします。
まず、皆さんの職場にいる方たちの顔を思い浮かべてください。そして、その人たちの中で「誰が何に詳しいのか」「何を支援してくれるのか」を考えながら、名前を紙などに書き出していきます。自分の同僚や上司、部下など、さまざまな名前があがると思います。
書き方は問いませんが、一例としては、組織図やオフィスの机の配置などを書き込む方が多いようです。そうして書き出した周囲の人たちの名前に付随して「書類作成が得意」「営業先での振る舞い方」「機械操作の達人」など、その人が得意なことを書き込んでください。
職種によっては自部署だけではなく、他部署やグループ会社、お客さまの名前も浮かんでくるのではないでしょうか。書き出してみると、あらためて自分の周囲の人たちの強みが見えてくると思います。
人脈を「見える化」する
「人脈マップ」は、皆さんの人脈を「見える化」してくれます。「見える化」することで、教える相手も「誰に何を聞いたらいいのか」が分かりやすくなります。また、余裕があれば、人脈マップの方たちの趣味などを書き込んでいただくこともお勧めします。
これは、コミュニケーションを促進するためのものです。趣味は、会話が生まれるきっかけになります。「1対1」の関係の信頼の要素、「共通点があると親近感が生まれる」ですね。
周囲を巻き込んで教える
人脈マップを作成したら、教える相手だけではなく、ぜひ名前があがった人たちとも共有してください。「一緒に教えてもらえると助かります!」という気持ちと共に共有してもらえれば、職場全体、会社全体で教えようという雰囲気が生まれます。そうなれば教わる側も嬉しく感じるはずです。
●文/林 博之(はやし ひろゆき)
ラーンフォレスト代表。俳優活動、ビルメンテナンス会社勤務を経て、行政書士の資格を取得。中小企業のサポートを行いながら、さまざまな研修を実施。認定SPトランプファシリテーター。
http://learn-forest.com/
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