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誰に対しても応用できる仕事の教え方について、わかりやすく解説します。教え方を学ぶことは、人材育成や定着の施策を考える上でも有効です。
学習=獲得
前回まで、学習を「参加」と捉えてきました。今回は、学習を「獲得」という観点から見ていきます。いざなう人である皆さんは、教える相手が学習しやすいように手助けをしてあげる存在です。相手本位な教え上手は、「教え方の4ステップ」〜実演する・説明する・実行させる・評価する〜を意識してください。「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という言葉を知っている方もいらっしゃいますよね。
実演する〜「パノラマ」と「フォーカス」〜
実演には2つの手法があります。「とりあえず見ておいて」という「パノラマ」と、「ここだけを見ておいて」という「フォーカス」の2つです。なぜ、2つの手法があるのでしょうか。ベテラン同士はお互いのすごいところがよく分かりますが、初心者はベテランの「何がすごいのか、どこがすごいのかが分からない」という状態になるものです。それを解消するために、2つの手法があります。
「とりあえず見ておいて」という「パノラマ」は、仕事全体の雰囲気を感じさせるためには良い手法です。一方、「ここだけを見ておいて」という「フォーカス」は、教わる側がどこを見ればよいのかが分かるので集中しやすいですが、反面、そこだけしか見なくなる懸念もあります。「パノラマ」と「フォーカス」は、状況に応じて使い分けると良いと思います。
ただ、教える相手が新人の場合は、「フォーカス」に重点を置くほうが効果的です。ちなみに、役者の世界では、「フォーカス」の手法はあまり用いられていなかったように思います。手取り足取り芝居を教えてくれるというのは、養成所などの一部の機関だけで、普通は「盗め」という職人肌の世界でした(と言いつつ私は先輩の役者に「フォーカス」をねだっていたのですが、これには「甘え上手≒学び上手」になることが必要かもしれません)。
説明する
教えるということは、自分の中にある情報・知識を相手に伝えることです。この「情報・知識」をペットボトルの水に例えてみます。自分本位な教え下手は、水を「バシャバシャ!」と一気に相手にぶちまければ教えたことになると思っています。ですが、教わる側としては一気にかけられたらたまったものではないですよね。では、相手本位の教え上手は、どのように水を扱うのでしょうか。次回に続きます。
●文/林 博之(はやし ひろゆき)
ラーンフォレスト代表。俳優活動、ビルメンテナンス会社勤務を経て、行政書士の資格を取得。中小企業のサポートを行いながら、さまざまな研修を実施。認定SPトランプファシリテーター。
http://learn-forest.com/
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