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誰に対しても応用できる仕事の教え方について、わかりやすく解説します。教え方を学ぶことは、人材育成や定着の施策を考える上でも有効です。
今回は4ステップの最終段階「評価」、つまり褒め方・叱り方を解説します。
強化と記録
褒める際のキーワードを2つお伝えします。1つは「強化」です。私たちはなぜ、部下・後輩を褒めるのでしょうか。それは、良い行動を繰り返してほしいからです。褒めれば、その行動は「強化」され、繰り返してくれるようになります。
もう1つのキーワードは「記録」です。部下や後輩が褒めるべき行動をとったとき、または耳にしたときにメモをとりましょう。すぐに褒められる環境であればよいのですが、そうでない場合、褒めるべきことを忘れてしまいがちです。ですから、時間があるときに書き留めておいてください。
アンテナを立てる
人間は、人のミスや嫌なことは目や耳につきますが、良い点は「アンテナ」を立てておかないと入ってきません。ですから、部下・後輩が良いことをしていないかな、とアンテナを立てて観察してください。
褒めるのが苦手だという人もいるかもしれません。仕事に慣れていない部下・後輩だと、褒めるところが見つけられないというケースもあるかもしれません。でも、褒めることはそれほど難しいことではありません。褒めるとは承認で言うところの「結果承認」、つまり結果が出たから褒めるということですが、「○○さん、営業に行ってくれたんですね」などと行動したことを認める「行動承認」という褒め方もあります。また、褒めることとは少し違いますが、「△△さんがいてくれると場が和んで助かるよ」などと相手に感謝したり、ねぎらうことは褒めることにつながります。
改善とシナリオ
叱る際のキーワードは、「改善」と「シナリオ」です。私たちは良くない行動を改善してほしいから叱ります。感情や成り行きではなく、相手が腹落ちするようにシナリオを考えて、叱ることが大切です。
このとき、叱る側がやりがちなのが、叱るべきことをまとめて、すべて伝えてしまうことです。叱られる側としては、ただでさえ耳の痛いことを言われるのは嫌なのに、あれこれ言われたら聞く耳を閉じてしまいます。叱る際、重要なことを1つに絞ってください。そして、第10回でお伝えした「はく・すう・はく」を意識します。事実関係を確認するために吐かせ、こちらの言い分を吸わせ、最後にお互いに合意形成をするために「今後どうするか」を吐かせます。
●文/林 博之(はやし ひろゆき)
ラーンフォレスト代表。俳優活動、ビルメンテナンス会社勤務を経て、行政書士の資格を取得。中小企業のサポートを行いながら、さまざまな研修を実施。認定SPトランプファシリテーター。
http://learn-forest.com/
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