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人事評価制度を作る上での基本的な考え方から、評価シートの作成方法、実際の運用までを分かりやすく解説します。
人事評価制度の目的は?
「貴社は何のために人事評価制度をやっているのですか?」
実際に、人事評価制度を運用されている会社の制度改定や運用の改善などの業務を行う際、私が必ず聞くことです。
そして、このように聞いたときに、迷わずに「○○のためにやっている」と回答がくることは、あまりありません。一般社員が答えられないのならまだしも、評価をする立場の上司も明確に答えられない、もしかしたら、人事も経営者もはっきりと答えられない。実は往々にしてこのような状況になっている企業がとても多くあります。
人事評価制度というのは、「手段」であり「ツール」です。この「手段」「ツール」を使うことによって、何につなげたいのか、何を実現していきたいのか。何はなくとも一番大切なのは、「目的」なのです。組織の全員が目的を分かっていて、それを目指して取り組んでいるかどうか。上司である評価者が、何のためにわざわざ時間を取って部下の評価をしているのか。部下である社員が、何のために自分は評価され、それが何につながっていくのか。この「目的」の浸透こそが、人事評価制度を成功させる一番重要な要素なのです。
3人のレンガ職人
研修などでよく取り上げられる「3人のレンガ職人」という話をご存知でしょうか。簡単にご紹介します。
ある所にレンガを積んでいる職人たちがいました。そこを通りかかったあなたは、職人たちに声をかけました。一番近くにいた1人目に「あなたは何をしているのですか?」と聞いたところ、職人は「見れば分かるだろう。レンガを積んでいるのさ」と答えました。次に、もう少し先にいた2人目の職人に同じことを聞くと、「教会を建てているのさ」と答えました。もうひとり、奥の方にいる3人目の職人に同じ質問をすると、「私はこの町に、慈愛をもたらすことに取り組んでいるんだ」と答えました。
その場面だけを切り取ると、3人ともレンガを積んでいるだけですが、その行為がどんな目的のために行われているのかが分かっているかどうかで、大きく仕事が変わるという教訓の話です。ただ指示を受けてレンガを積む「作業」をしているのか、教会を建てるという目的を持ってレンガを積んでいるのか、レンガを積んで教会を建てることで町に慈愛をもたらそうとしているのか…。
目的によって仕事の質は変わり、工夫をするようになり、そして何より「やりがい」が大きく異なってきます。人事評価制度も同じです。ただ、やらされているだけの「作業」なのか、それとも制度の目的を理解し、やりがいをもって取り組めるかどうか。一番大事にしないといけないのは、目的なのです。
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●文/榎本あつし
社会保険労務士。株式会社MillReef代表取締役。一般社団法人日本ABAマネジメント協会代表理事。ABA(応用行動分析学)を用いた組織コンサルティングを行っている。著書に『人事評価で業績を上げる「A4一枚評価制度」』、『自律型人材を育てる「ABAマネジメント」』(アニモ出版)。
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