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シゴトの風景

第49回「共働き夫婦のルール」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 結婚5年目の淡野由実さん(仮名・40歳)は、配送関連の会社で経理事務をしている。今年で入社10年を迎えた。
「中途採用で入った会社ですが、あっという間の10年でした。社員は50人ほどで、アットホームな雰囲気の会社です。年に1回、社員旅行があります。前職でも経理の仕事をしていたので、同じ職種で探しました」

 

 

 残業はほとんどなく、定時で帰ることができる。社員は中途採用が多く、基本的に異動がないので、長く働いていくには人間関係が重要だ。
「全体的に定着率はいいほうだと思いますが、部署によってはメンバーが固定しないところもあるようです」

 

 

 淡野さんは帰宅すると夕飯の準備をし、夫の帰りを待つ。
「夫が遅いときは先に食べますが、なるべく2人で食べるようにしています。食事は、帰りの早い私が用意することがほとんどです。後片付けは、彼がしてくれます」

 家事の分担は話し合って決めたわけではないが、生活をしていく中で役割が決まっていったという。
「家事のことは、実は不安に思っていました。過去に付き合っていた彼氏と同棲をしていたことがあるのですが、家事はすべて私が1人でやっていました。同棲生活は2年ほどで解消しましたが、理由は私が疲れてしまったからです」

 

 

 彼に家事の分担を提案し、実際に取り決めをしたこともあった。だが、取り決めが守られたのは、はじめのうちだけだった。
「きちんとやるように注意するのも嫌で、自分がやればいいやと思いました。でも、今になって考えてみると、それがよくなかったのだと思います。お互いにきちんと向き合って解決するべきでした」

 淡野さんが彼に別れを切り出したのは、同棲生活を始めて1年半が過ぎたころだった。さまざまな出来事が重なり、精神的にも、体力的にも疲れ果ててしまったのである。

 

 

「きっかけは仕事が忙しく、残業が続いたことです。彼は口ではいたわってくれましたが、家事をやるのは私でした。仕事と家事をなんとか両立させようとして頑張ったのですが、体調を崩してしまいました。そのとき糸が切れてしまったようで、このまま彼と暮らしていくことはできないと思ったのです」

 淡野さんが別れ話をしたとき、彼はそれまでの自分の態度を詫び、「家事をやる」といったという。だが、淡野さんの決意は固かった。
「ぎりぎりまで頑張ってしまったので、やり直すことは考えられませんでした。限界の手前であれば、やり直していたかもしれません」

 

 

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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材

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