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あなたの会社では自社のスタッフに何を求めているのでしょうか? 企業へのアンケート調査から浮かび上がったスタッフに求めるものから、パートのやる気や自主性を引き出す方法を探ります。
◆はじめに
平成22年国勢調査によると、専業主婦の数は11,790,302人。正確には「調査期間中、主に家事をしていた妻」の人数です。この数字をベースに、「パートタイマー白書」の調査結果を組み合わせると、企業が「採用してよかった」と思える専業主婦は約200万人と推定されます。これからその約200万人と算出した根拠を示しながら、その活用についても提案したいと思います。
◆現在「無職」の方、本当は働きたい?
現在勤務されていない方に、「働く意欲」について尋ねたところ、「働きたい」と「どちらかと言えば働きたい」の意見を合わせると、76.4%という結果になりました。8割近い方が仕事をしたいと思っているのです。
それでは人数にするとどうなるのでしょうか。上記の専業主婦の数からパートタイマー白書のデータと同じ年齢(20代・30代・40代)に揃えると、4,682,517人です。76.4%を掛けると3,577,443人。本当は働きたい専業主婦の人数になります。
図1 現在「無職」の者の働く意欲
◆採用後、企業の満足度は?
一方、パートを採用した企業はどの程度満足しているのでしょうか。直近1年間にパート・アルバイトを採用された企業に次の質問をしました。「その募集で、有能な方を採用できましたか?」に対し、56.6%の企業が「有能な人材を採用できた」と答えています。採用した方に満足している数字です。働く意欲のある専業主婦3,577,443人にこの数字を掛けると、
2,024,833人の有能な人材が眠っている計算になります。この数字はパートで仕事を探している方は、必ずどこかで採用されているという前提です。どこにも採用されていない方の人数を差し引くため、平成24年6月の女性の失業率4.0%を考慮すると1,943,839名、約200万人の根拠です。もちろん50代以上でも、たくさんの有能な方がいらっしゃいます。実際にはこの数字よりも多いのではないでしょうか。
図2 直近の募集で「有能な人材を採用」ができたか
◆働く意欲はあるが働けない!原因がどこに?
では、働く意欲はあるのに働けない原因はどこにあるのでしょうか。「仕事と家事・育児の両立が難しいから」が最も多く全体の53.6%を占めています。働く時間を確保することが最大の問題のようです。
図3 働く意欲がある者の働いていない理由
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