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シゴトの風景

第85回「若手社員に思うこと」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2019年4月11日)

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 出版社に勤める倉野文博さん(仮名・58歳)は、新人の言動に頭を悩ませていた。

 

「新人といっても、新卒を採るような会社ではないので全員が中途採用です。すでに社会経験を積んでいるはずなのに、今の20代〜30代後半の人たちは社会人の基本的なマナーや礼儀を知らないことが多いですね。出版業界という狭い世界のせいでしょうか。ほかの業界を知らないので、私の偏見かもしれませんが」

 

 倉野さんが編集長を務めるWebマガジンのスタッフは15人。編集者、翻訳ディレクター、デザイナー、システムエンジニアがいる。社員と契約社員の割合は半分ずつぐらいだが、立場はともかく、名刺の出し方からビジネスメールのルールなど、基本的なことを知らず冷や汗をかくことがあるという。

 

 

 

 

「弊社と御社を間違えて使う。法人宛てのメールなのに御中を付けない。私と一緒に動いている案件なのにCCメールを入れない。見積書と請求書の違いを知らない。お客さんに対して平気で“僕は”と言ってしまう。電話の応対がぶっきらぼう。同じ社内にいるのにメールで用件を伝える。打ち合わせ中に断りも入れず、携帯電話に出てしまう。あげく、20代後半の女性編集者は私に“こんにちわ”とメールをしてきたことがありました…。異業種から入ってきたとはいえ編集希望なので、さすがにそれは勘弁してほしかったですね。今まで、なぜ、誰も指摘をしなかったのか不思議です」

 

 倉野さんは新卒で準大手の出版社に入社後、営業部を経て編集部の部長まで勤め上げた。その後、今の会社を友人らと立ち上げ、現在は専務兼Webマガジン部の編集長の立場にある。書籍部、編集プロダクション部、総務部も含めると総勢28人の会社である。

 

「規模も大きくなってきたので、恥ずかしながらようやく研修体制ができあがったところです。とくに編集希望の人は、大学時代に出版社でアルバイトをしていてそのまま業界に入ったり、新卒で入社した先が小さな出版社や編集プロダクションだったりすると研修を受ける機会がなく、ビジネスマナーを知らないままでいることがあると思います。そもそも編集者は転職をする人も多いですし。言い方は悪いですが、ようするに“烏合の衆”をこれまで放置していたのです。以後、中途採用者もイチから教育指導するような方向にシフトしました」

 

 こうして新人のマナー教育などの研修制度を整えた。これは新人だけでなく、年齢・社歴を問わず既存のメンバーも参加の対象にした。さらに日報の提出を義務づけ、コミュニケーションの促進と共有事項の確認のため、定例会議を増やし、社内行事まで設けた。だが、徐々に形骸化しつつあるという。

 

 

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