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労働ニュースに思うこと

中途採用≠即戦力? 中途採用者の定着・能力発揮に必要なこと

個人の働き方や企業の人事労務、行政の労働施策など、労働に関するニュースを取り上げ、課題の解説や考察、所感などをつづります。(2019年10月3日)

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リアリティショック

 

 毎年、9月〜10月頃になると新規学卒者の3年離職率が厚生労働省から発表されます。学卒者の早期離職を表す指標として用いられることが多い統計です。中学卒、高校卒、大学卒それぞれの3年離職率が7割、5割、3割前後となっていることから、「七・五・三現象」といわれています。社会経験が浅ければ浅いほど、社会人生活とのギャップが大きく離職率が高くなっています。

 

 入社した人間が、早期に離職するのは「リアリティショック」によるものが大きな要因の一つといわれています。これは、入社前に「自分が思っていた(期待していた)こと」と、入社後の「現実が自分の期待とは大きくずれていること」によって、不満足な状態に陥ることで起きるものです。

 

 当社の調査においても、入社3ヶ月未満に離職したパート・アルバイトの退職理由は「最初に受けていた説明と仕事内容が異なったから」「イメージしていたよりも体力的に楽でない・疲れる仕事だったから」という回答が多くなっていました。

 

 

 

 

 

 自分が入りたい会社、やりたい仕事、欲しい待遇を思い描いて就職活動を行なうのが普通で、「期待」するなというのは無理な話ではありますが、このギャップを埋めていかないと、早期離職者を減らしていくのは難しいといえます。

 このようなギャップは、一般的に自分がおかれている環境が別の環境に移行する際に、移行前と移行後の環境の違いが大きいほど、ギャップも大きくなると考えられます。

 

 

ギャップを小さくする

 

 例えば、新卒。今までは学校という環境下にあり、就職活動を経て社会人となります。就職活動を通じ、自分の将来像を思い描き、自分がやりたい仕事を考え、様々な試行錯誤を経て理想を抱き企業へ就職していきます。

 

 しかしながら、学生生活で当たり前であったことが当たり前ではなく、思い描いていた働き方には程遠く、思っていた仕事への配属もなかった。その際の理想と現実のギャップはとても大きく、早期に離職する可能性が高くなります。
 先ほどの「七・五・三現象」も、社会経験が少ない若年者のほうが離職率が高くなる傾向にあるのもうなずける話です。

 

>>>次ページに続く
◆求職者の期待値を見極める
◆入社後のリアリティショックの軽減
◆即戦力化する対策・準備が必要

 

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●文/岸川宏(きしかわ ひろし)
株式会社アイデム 東日本事業本部 マネージャー(キャリア開発支援チーム/データリサーチチーム)、社会保険労務士
大学卒業後、リゾート開発関連会社へ入社。飲食店部門での店舗運営を経験後、社会保険労務士資格を取得。社会保険労務士事務所にて、主に中堅・小規模企業の労務相談、社会保険関連手続きに従事した。1999年、株式会社アイデムに入社。賃金データの調査分析、労使関係に関する意識調査等、労働環境の実態に迫る情報提供に従事。採用時だけではなく、採用後の人材の定着、育成、戦力化と、人的戦力確保のための環境づくりに資する総合的な情報の提供に努めている。

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