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人材育成のツボ

研修をイベント化させないために必要な前後フォロー

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2023年4月13日)

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 研修を受講する当日、あなたはどのようなことを感じますか?
 例えば、

「今日は研修だ。いつもの職場じゃなくて本社に行かないと。久しぶりで少しドキドキするなぁ」
「あの案件が途中までしか進んでないから、○○様から電話がかかってくるかな」
「終了は17時か。事務所に戻ろうか直帰するかどうしようかな」

 といったことを思う方が多いのではないでしょうか。





その研修、イベント化していませんか?

 突然ですが、研修は「イベント化」してしまう可能性があります。研修のイベント化とは、普段の仕事で実践できることを学ぶのではなく、イベントを体験する感覚で受講し、終了後には「おもしろかった」「ためになった」「つまらなかった」などの感想しか出ないような状態のことです。商品や人事労務系の知識、PCスキルといった実務に即した研修内容は否が応でも職場で実践されます。

 一方、階層別やビジネスのコアスキルなどの研修は、特に「学んだことを職場で生かして実践、習慣化していく」ことを意識して行う必要があります。


なぜイベントになりがちなのでしょうか?

 1つの要因として、職場と離れた空間で、職場のメンバーではない人と、日頃体験・思考しないことを行うからだと考えられます。

 例えば、営業職関連の職種の管理職研修の場合を考えてみます。受講者は日々、目標数字を目指して忙しくマネジメントを行っている営業所から離れて、研修会場に集まります。そして、日々一緒に行動するメンバーやお客様とは違う、他の営業所の管理職たちと時間を過ごします。

 研修では、ビジネスゲームやグループワーク、ディスカッションなど、普段の仕事では行わない体験や思考をして、自分の癖や新たな気づきを知ります。これらで学んだことを日々の業務に結びつけられればいいのですが、普段とは違う人や場での学びなので、イベントのように捉えてしまうと考えられます。


イベント化しないために必要なフォロー

 研修を非日常と捉えず、仕事であることを認識し、職場で生かすためにはどのようにしたらよいでしょうか。研修内容に気を配ることはもちろん、研修前後のフォローが必要であると感じます。

(1)研修前に受講目的を伝える
 研修対象者が、受講目的を事前に理解することが必要です。例えば、職場の上司から「OJTのやり方を学んで、新人が一通り業務をできるように教えてほしい」と伝え、受講者に研修のゴールを認識いただきます。もちろん当日講師も伝えますが、外部講師の場合、その日初めて会った人に言われるより、日常で共に仕事をしている人に言われた方が、職場との関連性が上がると考えます。
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につづく


●文/高橋脩子(たかはし しゅうこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当、キャリアコンサルタント(国家資格)
団体職員として業務研修や経営者組織の運営に携わり、2018年に株式会社アイデムに入社。キャリアコンサルタントとしての傾聴力を生かし、顧客のニーズに沿ったコミュニケーション研修やビジネスマナー研修などを企画。学生向けや社内の研修で、講師としても登壇。仕事で生かせる研修の実施を意識して、企画提案を行っている。
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