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はじめての管理職に必要な「視点」と「行動」〜迷わず進むための実践ポイント〜

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2025年12月3日)

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 私がまだ営業部に所属していた頃、営業所マネージャー(役職は係長)を任された時期がありました。主任から係長へと段階的に昇進する中で、任される人数や責任は徐々に大きくなり、部下の中には年齢が20歳以上離れたベテラン社員もいました。

 大きな期待を受けつつも、マネジメントの基礎を体系的に学んだ経験もなく、日々悩みながら手探りでチームを率いていた頃の苦い思い出は今でも鮮明です。そんな当時の私を救ってくれた一冊が、弘兼憲史さんの著書『ひるむな上司!』でした。弘兼憲史さんは『島耕作』シリーズの著者で漫画家ですが、ご自身の経験と数多くの取材を通して、このようなビジネス書も手掛けられていました。今では古書店でしか見つからないかもしれませんが、当時の私はその本から「管理職とは何か?」を学び、背中を押してもらったのです。

 なぜ、このエピソードを冒頭に紹介したかというと、近年、私は新任管理職向けの研修を担当する機会が増えているからです。管理職になったばかりの方と接していると、かつての自分と同じ「迷い」「不安」「焦り」を抱えている人が多いと感じます。特に中小企業では、プレイヤー業務とマネジメント業務の両立が求められ、理想と現実のギャップに苦しむことも珍しくありません。しかし、いくつかのポイントを押さえるだけで、管理職としての視点や行動が整理され、チーム運営が格段にしやすくなります。今回は、新任管理職がまず取り組むべきポイントを整理してお伝えします。





1.管理職の役割を理解する
 最初に押さえるべき考え方は「管理職=プレイヤーではなくマネージャーである」という視点です。自分が成果を上げるのではなく、チームで成果を上げる状態を作ることが役割です。
そのために、次の要素が重要になります。

・目標を明確にする
組織の目的や方向性を理解し、それをメンバーに具体的に伝えます。曖昧なゴールでは行動がブレてしまいます。

・強みを活かす配置を考える
人材を「使う」のではなく「活かす」。適材適所を意識することで成果とやりがいが両立します。

・進捗管理と軌道修正をする
任せた仕事の状況を適切に把握し、必要に応じてサポートや改善を行うことが重要です。


2.コミュニケーションは“戦略”として行う
 管理職に求められるコミュニケーションは、雑談や指示だけではありません。目的を持ったコミュニケーションが必要です。

・定期的な1on1の実施
仕事の進捗だけでなく、困りごと・感情・キャリアを含めた対話が信頼関係の基盤になります。

・成果と改善点のフィードバック
「できたこと」と「もっと良くなる点」を両方伝えることが、成長を加速させます。

・心理的安全性の確保
「意見を言っても否定されない職場づくり」が、問題発見と改善スピードを高めます。
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●文/山田賢司(やまだ けんじ)
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部キャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー
大学卒業後、教職の道を志し、人生2度目の浪人を選択するも夢破れ挫折を味わう。その後、高額収入の得られる肉体労働やナイトワークに従事し資金を貯めた後、イベント企画会社を起業。しかし業績は安定せず見切りをつけ株式会社アイデムへ営業(現:採用プレゼンター)として入社。約20年間、顧客対応のみならずマネージャーとして営業所運営・部下指導についても多くの経験を積む。現在はこれら様々な経験を活かし研修プランナーと神社の宮司、2つの顔を使い分けつつ日々奮闘中である。
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