仕事ができるリーダーは「作業」に分類される仕事はできる限り自ら行わないようにしています。お店であれば、照明の電球交換や備品の補充などがそれにあたります。そもそも、「作業」はリーダーの主業務ではありません。本来なすべき大事な仕事は目標達成に直結する業務です。リーダーが本来の業務に専念できる状態を作るためには、一人で仕事を抱え込まず、作業についてどんどんスタッフに任せていくことが大切です。
リーダーが抱えている業務をスタッフに任せていく手順をご紹介しましょう。
まずは、自分が抱えている業務(タスク)をすべて書き出し一覧表にし、タスクを以下のように分類していきます。(A)自分にしかできない重要な仕事、(B)自分にしかできない(と思っている)重要でない仕事、(C)スタッフでもできる重要な仕事、(D)スタッフでもできる重要でない仕事の4つに分けます。
このとき、私が「タスク分類マトリクス」と読んでいる表を作成することをお薦めします。(図表A参照)
【タスク分類マトリクス(図表A)】

次に、スタッフに教育を行えば、すぐに任せることができる(C)と(D)の領域の業務から委ねていきます。それが完了したら、(B)の領域の業務について、スタッフに任せていきます。このとき、“自分にしかできない”と捉えているのは、単なる思い込みだと考えて、しっかり教育を行い任せていき、自分が抱えているタスクをできる限り「0」に近づけます。結果、Aの領域の業務が残りますが、恐らくその中にも任せられるタスクがあるはずなので、可能な範囲内で手放すようにしていきましょう。
定期的に自身の抱えている業務について見直しを行い任せていけば、リーダーが自由に使える時間が増え、日々の忙しさから抜け出せます。結果、本来やるべき仕事に取り組むことができるようになります。ぜひ一度、自分の仕事の中にある“やめるべき作業”を見直してみてください。
●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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