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口下手の人のためのトークテクニック/桑山元

相手を乗せる話し方

わかりやすく話すためのテクニックや考え方、トークスキルを上げるヒントなどをお伝えします。(2026年6月25日)

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気持ちよく話せた相手に好感を持つ

 以前、なかなか契約が取れないという営業の方から相談を受けたことがあります。話を聞くと、商品説明は完璧。立て板に水のトークでした。でも、お客様の話はほとんど聞いていなかったのです。そこで「次の商談は、説明を半分に減らして、相手が一番熱く語った話題を3回掘り下げてみてください」とお伝えしました。後日、その方は「不思議なんです。こちらが売り込んでいないのに、向こうから『お願いします』と言われました」と驚いていました。





 自分の話を遮られず、しかも面白がって聞いてもらえる―こうして安心して話せる場(心理的安全性)ができると、人は驚くほど心を開き、本音まで語ってくれます。そして気持ちよく話せた相手には、不思議とこちらに好感を持ち、こちらの提案まで受け入れたくなるものです。これこそが、本当の意味で相手を「乗せる」ということなのです。


 相手を乗せようとして、つい自分が前に出て走り回っていませんか?
 凧を高く揚げたいなら、まず立ち止まって、相手の風を探すこと。乗せ上手とは、実は「聞き上手」の別名なのかもしれません。



●文/桑山元(くわやま げん)
研修講師・お笑い芸人・俳優。早稲田大学教育学部を卒業後、大手損保会社に入社。新入社員代表として答辞を務める。入社2年目に資産運用担当者として1,000億円を運用。その後、メインバンク本店担当部署で法人営業を経験。同社を退社後、声優養成所を経て、時事ネタを得意とするコントグループ「ザ・ニュースペーパー」に19年間所属。2022年に退団し、芸人と研修講師の二刀流で活動スタート。会社員時代に培ったビジネススキル、お笑い芸人として磨いたコミュニケーションスキルとアドリブ力などを武器に、企業や自治体などで数多くの研修を実施。メディア出演・掲載実績多数。著書に『すぐ使える!おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術』(日本実業出版社)。キャリアコンサルタント(国家資格)、損保代理店資格(特級・一般)、ニュース時事能力検定(準2級)。
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