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最新の雇用指標や景気の動きなどをもとに、雇用・労働市場の動向をリポートします。(2021年12月7日)
□■最新雇用情勢(令和3年10月分)□■
【労働市場データ】
●有効求人倍率1.15倍(前月1.16倍、前年同月1.04倍)
・正社員0.89倍(前月0.91倍、前年同月0.78倍)
・パート1.14倍(前月1.15倍、前年同月1.11倍)
●新規求人倍率2.22倍(前月2.19倍、前年同月1.97倍)
・正社員1.63倍(前月1.66倍、前年同月1.44倍)
・パート2.37倍(前月2.25倍、前年同月2.16倍)
●完全失業率2.7%(前月2.8%、前年同月3.1%)
【就業状態別人口】
●就業者数6,659万人(前年同月比35万人減)2カ月ぶり減少
●完全失業者数183万人(前年同月比32万人減)4カ月連続減少
<出所>総務省「労働力調査」、厚生労働省「一般職業紹介状況」
■□労働市場概況■□
11月30日に発表された最新(2021年10月)の雇用指標を見ていきます。
有効求人倍率(季節調整値)は1.15倍で、前月に比べて0.01ポイント低下しました。新規求人倍率(実数)は2.22倍で、前月に比べて0.03ポイント増加しました。新規求人数は前年同月比で8.7%増です。産業別では、製造業(35.9%増)、教育・学習支援業(12.8%増)、情報通信業(11.1%増)、サービス業(他に分類されないもの)(10.3%増)などで増加しています。
失業率は2.7%で前月に比べて0.1ポイント低下し、3カ月ぶりに改善しました。今年3月以来7カ月ぶりの低水準です。
9月末で緊急事態宣言が全面解除され、求職活動が活発化していると言えます。
■□12月以降の雇用情勢予測■□
例年12月は新規求人・求職者は減少傾向です。急増する1月に向けての種まき期間として採用活動を始めるのもいいかもしれません。求職者は1月に増加して3月まで数を維持し、4月に1年のピークに達します。
新型コロナの国内の感染状況は小康状態にありますが、世界に目を向けると欧米諸国を中心に再び拡大しています。加えて、南アフリカで検出された新たな変異株、オミクロン株の警戒が強まっており、日本でも確認されました。
政府は外国人の入国の原則禁止を決め、感染拡大防止に向け、水際対策の強化を進めています。また、3回目のワクチン接種(ブースター接種)は12月から医療従事者を対象にスタートし、来年1月からは高齢者から一般に拡大される予定です。
現段階では、景気は持ち直しに向かっており、雇用情勢もゆるやかな回復が見込まれています。ですが、オミクロン株の感染力如何では、再び厳しい状態になることが懸念されます。
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